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2012年8月25日 (土)

視点

 機械等について不可思議な印象を受ける事が多い。
 性能向上、効率向上、、、機械については宿命的な課題であり、それが競争力を左右する大きな要因であるのは疑う余地は無い。

 例えば、身近な機械なら単車等のエンジンがあったとしよう。エンジンの出力というのは、トルク×回転数、、、、それで、競争力の無いエンジンの開発者が、自分のエンジンの回転数を上げらない事が原因と考え、回転数を兎に角上げる取り組みを行う、、、、

 まぁ、こういう考え方も正解だけど、、、

 これは、出力を上げるには寄与しても、それは効率とは少し違うような気がする。

 自分の持つイメージでは、効率というのは、燃料から力を無駄なく取り出す能力という考え方であり、どちらかというと、同じ回転数であっても大きなトルクが取り出せる事の方が重要と考えたりする。

 出力を上げる事、それと効率を上げる事、、、、似て非なる事のような気がする。

 確かに機械の回転数を高める事、、、それは、実績のある要素技術を寄せ集める事で可能だけど、回転数が高くなっても効率が高まるか?は別問題。
 ホントは、回転数を高める事無く大きな力を取り出して、結果的に高い出力が取り出せるという方が正しいのではないだろうか?

 この話、、、、以前、ソフトを買ったら性能が高まるとか、そういう話があったけど、回転数を高めたら効率が高まるという期待を抱く論理に近い気がする。

 そういう出力要素で需要な回転数とトルクがあったとすれば、回転数を高めるのは別の話であり、本来を大きなトルクを取り出すために何が必要か?を紐解きながら取り組むのが大事なような気がする。そういう基礎的な部分をクリアにした上で、回転数を高めるような方法論を取り入れるというのが重要だろう。

 そういえば、自動車関連のリッターあたりのトルク値は、最近はNAで10kg・mが基本っぽい。しかし、1980年代というと9kg・mに満たない事が多かったから、この世界では相対比で10%の効率向上したようだ。400ccの単車で4kg・mトルクを実現した初代GSX-Rが昭和59年頃だけど、それが今ではスタンダードとなっている訳だ。
 当時的に言えば、どんなに回転数が高くても、元のトルクが少ないとスカスカのゴミだったから、やはり大事なのはどっちか?というのは、言わずもがなのような気がする。

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