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2012年9月 7日 (金)

企業も生活習慣病

 今の日本企業は病んでいる。まるで肥満化した組織が喘いでいるようだ。
 そして、その対策を見ると、ダイエットに勤しむオッサンサラリーマンに重なって見える。サラリーマンが健康を快復するのに二通りの選択を選べるように、企業もそうだ。

 企業の価値観を見ていると、二通りの企業があるように思う。

 一つは、兎に角、目に見えるモノを作ってナンボ、売ってナンボの価値観の企業。

 もう一つは、売れるモノは何?売れる方法は何?に価値観を持つ企業。

 多分、前者が中小企業的、日本企業的、後者が外資系無国籍企業的、、、、著作権や知的所有権についての意識もそうだろう。権利認識が薄く真似てOK的な企業と、独自の何かを得る事に労を厭わない企業との違いも、そういう価値観だろう。

 本来は、両輪が補完しあう企業が健全な企業だけど、中小企業では権利認識が薄い企業が極めて多い。

 新製品=他社のパクリ、、、、実験機=製品、、、、根拠に基づかない設計、、、、、こういうのは日本的中小企業に多い特徴。

 アイデア無しで作ってナンボ、売ってナンボの世界では、売れて作れる時は良いけど、歯車が狂うと立ち直りに時間を要する。
 流した汗に比例して儲かるか?っていうのは、売れるモノを作らないと駄目。売れるモノっていうのは、値付けが通るモノ。値付けが通る理由、、、、それは、競合品に対して唯一無二の特徴が必須。その特徴は、、、そう、アイデアなのだ。

 アイデアを軽んじて過ごすと、、、、競争力は価格勝負に頼らざるを得なくなる。

 価格勝負=消耗戦。消耗戦というのは、最終的には拒食症のような状態に陥るだけ、、、、

 企業の生活習慣病を改善するには、、、、ダイエットのような価格競争でなく、代謝を高め筋肉を付けるような付加価値を閃かせるしか方法論はない。

 多くの日本企業は、多くの中年サラリーマンのように生活習慣病に陥っているといっても過言ではない。

 我ながら、良い記事だと思う。

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