ヒルクライムとフレーム
ヒルクライム、、、大抵はギア比が大事って事になるんだろう。
選ぶギア比と漕ぎ方、、、これで決まるのだろう。
まぁ、普通に考えると、他には重力に逆らっての仕事だから重量の多少が影響するというのも理解できる。
しかし、、、重量の多少でヒルクライムが違ったか?というと、そういう印象は実感としては殆ど感じた事がない。山越えというと、これまでは15~20kg級の自転車(ルマンスポルティーフとか西DAHONとか)を使う事が多かったけど、そこで重量をハンディとして痛感した事は皆無。併走したカーボン自転車とか、装備レスの高級ロードと走っても何も感じなかった。
それよりも、、、フレームの剛性というか、強度というか、そっちの方が影響が大きいような気がする。
自分が定期的に行っているヒルクライムというと、市内の山を駆け上るパターン。走るパターンは、二葉山コースで距離800m、牛田山コースで1500m、神田山荘で1400mコースだ。何れも平均斜度で12%越えのコース。所要時間は3~6分のコースなんだけど、このコースを走り続けての印象としては、、、、同じギア比、同じポジション、重量は殆どイーブンだけど、フレームを交換しただけで15%程度の時間短縮となっている。
そう、スペシャライズドのアルミフレームから、、、、タキザワHARPのクロモリフレームに交換しただけなんだけど、明らかに速度の乗りが良く、失速も少なくなっている。ヒルクライム中の軋み音も全く無くなったし、軋んだ結果として後輪リムがシュート接触する事も無くなった。踏んだ分だけ加速するのである。
例えば800mコースではアルミフレーム時代は平均で3分40秒だったのが、3分10秒程度への30秒短縮となっている。これ、タイム計測して半年のデータだから正確だろう。寧ろ乗り手の老化によって体力は低下している筈だが、それでも時間短縮は晃か、、、、
つまり、ヒルクライムにはフレームの特性が影響しているとしか考えられない。
フレームとしては、、、頑丈なフレームが一番、、、そんな印象である。
因みに、このクロモリフレーム、、、平地で疾走中も異音皆無。加速も良好だし、トップスピードも良好。一つのギア比で、最高速度で言えば55km/h以上OKだし、平地3kmなら4分20秒で走れる。そして12%勾配×800mを16km/hオーバーの速度でヒルクライムも可能。
相性の良いフレームを手に入れられれば、、、、ギア比なんて案外二の次なのかもしれない。
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コメント
こんばんは!
以前乗っていたピストのアルミフレームは10000kmを肥えた頃から、ペダリングを行うと軋み音が出ていました。
軋む音というのは、捻れに伴う摩擦音でしょうから、音源はチェーンとギアの噛み合いのズレかと思います。
調べる方法もありそうですから、一度測定してみたいと思います。
投稿: 壱源 | 2012年12月 4日 (火) 00時18分
そうですか。高めのギア比で強く踏み込んだときの差ですすか、、
僕はアスリートでもないし、機械工学の実践的知識も持ち合わせませんが、面白いと感じた点は、きちんと調べれば分かりそうな気もしますが、誰もその差の真実を知らないという点でした。”共有できる知識”になっていない、、フレーム製作者とか一部の人は知っているのかも知れませんが、、
鉄フレームの自転車でも、壁などでハンドルとサドルを支えてクランクあたりを足で横に押すとかなり簡単に変形しますが、実際に乗って高めのギア比で強くペダルを踏んだときの変形はこれとまた別な変形なのでしょうか?
投稿: とおりすがり | 2012年12月 3日 (月) 21時50分
こんばんは!コメント有り難う御座います。
違いを実感するのは、大きなトルクでフル加速している時、或いは、ダンシングでのヒルクライム中ですから、チェーンに加わる力の大きさが大きな時なんですね。
その状態で軋むというのは、恐らくですが、後ろ三角の剛性、ハンガーの剛性が影響していると思います。
手持ちのフレームの中では、同じギア比でヒルクライムを行うと、やはりHARPの大径クロモリの車体が一番速度のノリが良いですね。
恐らくですが、ハンガーとリアアクスルの平行度が維持されるかどうか?が効いているのでは無いでしょうか?
投稿: 壱源 | 2012年12月 2日 (日) 23時49分
久しぶりにコメントさせていただきます。いつも楽しく読ませてもらってます。
フレーム、、も少し詳しく検討すると、どこが違うのでしょうね。単に剛性?工作精度?体重がかかった状態での工作精度?それにしても、面白い結果ですね。
投稿: とおりすがり | 2012年12月 2日 (日) 17時35分