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2013年5月18日 (土)

ホンダ、F1復帰

F1にエンジンサプライヤーとして、ホンダが参戦するそうだ。
第三期の終わりでは、ホンダの発表は休止でなく撤退という言葉だったけど、、、それから5年を経て復帰発表。実際の参戦は再来年の2015年、、、

ホンダのF1挑戦の第1期はリアルタイムでは知らない。知っているのは第2期のウイリアムズ・ホンダ、ロータス・ホンダからマクラーレン・ホンダの時代以降だ。丁度、大学生時代。とくに、マクラーレン・ホンダ時代は大学生活では4年生以降で研究室缶詰時代だ。

F1中継をみんなで見ながら夜の宴会を隔週末で行っていたのが懐かしい。

確かに、あの時代のホンダエンジンを搭載したマクラーレン・ホンダは圧倒的だった。

第3期のアースドリームカラー、ラッキーストライクカラーのホンダF1は戦績的には苦戦続きだったけど、ホンダチームとして勝ち取った1勝は華やかな第2期の活躍以上に重みがあるように感じるし、2008年で撤退したホンダチームのブラウンF1の2009年の活躍を見ると、もう一年、ホンダがF1に残っていたら?なんて考える事もあったりした。ブラウンF1に搭載された当時のメルセデスエンジンはホンダエンジンよりも数十馬力以上ハイパワーという話もあったけど、同じエンジンを積んだ他車よりも優れた性能を発揮していたことを考えると、2009年に参戦していたとしたら、第3期の総決算となるような戦績が残せたのかな?と考えたりした。

そんな思いとは別に、F1を後にしたホンダだけど、第4期としてはエンジンサプライヤーとして戻ってくる。レギュレーション的には1.6Lのターボエンジン+回生システム。第2期のターボ時代の初頭では1.5Lで1500馬力以上を発揮したとも言われるホンダエンジン、新しいレギュレーションで、どれほどのパフォーマンスを見せてくれるか?実に楽しみ。

ホンダのエンジンは二輪、四輪問わず実に面白い。軽トラにDOHC4気筒、二輪車では量産マルチシリンダーを登場させるし、バルブ周りではVTECが有名だけど、RFVCなんて放射配置のバルブシステムも興味深い。他には22°ツイステッド縦置きVツインのGL/CX系では、高回転のプッシュロッドの慣性による遅れをバルブタイミング変更に利用したり、1982年頃から水冷V4のVFシリーズ、その後は楕円ピストン8バルブのNR、他にもクルーザー用にはフラット4、フラット6エンジンをリリースしたり、四輪でもFF縦置き用の5気筒ユニット、昔なら強制空冷式を採用したり、、、、

エンジンに込められたアイデアと登場させたメカニズムのバリエーションを考えると、その挑戦によって得た知見の深さは、ユニークな形を机上の評価のみで没にして、実際に行っていない他のメーカーに比べると非常に大きな知見の差を有しているだろう。

そういう意味で、今度のホンダエンジンは、どんなユニークさを見せてくれるだろうか?それは凄く楽しみな事だ。

ホンダという企業、小型ジェットを作ったり、汎用エンジンを作ったり、ロボット作ったり、農耕機、発電機、、、このバイタリティは感動ものである。

このバイタリティ、兎に角、新しいモノを具体化するという創設者の哲学が浸透している証のように見える。多くの企業では、新しいモノを一番手で行う事に掛かるコストを無駄と考え新しい事に一番乗りするための基礎研究を疎かにしたり、あるいは、新しいモノを作るよりも、手段問わず儲かればOK的にイミテーション、模倣に終始する例も少なくない。

モノづくり企業としては、儲かるかどうか?よりも、誰もやったことの無い事で喜ぶモノは無いか?に命を掛ける企業の方が正統だろう。

そういう意味で、次のホンダのトライは実に楽しみだ。

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