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2013年6月23日 (日)

ロータリーエンジンを妄想

RX-8が生産終了となった。マツダのHPからもRX-8は削除されている。
今の時代、ロータリーエンジンは生き残れないのか?

悪いように考えると、、、やはり、燃焼室形状があまりにも扁平形状。容積あたりの表面積も大きい、、、熱は失いやすいだろうし、形状故に火炎の伝播も効率が悪そう、、、シール部分のシール長も長く、漏れの要素も無視出来ないか?素人でも色んなデメリットを考えてしまう。

しかし、これをデメリットと捉えるか?或いは、通常のレシプロエンジンとの違いと捉えるか?次第のようにも思える。

燃焼室の形状変化という面で見ると、扁平の燃焼室が膨らんでいるだけであり、実質的な内部ガスの移動をイメージすると、レシプロエンジンでのガスの移動に較べると、内容物質の移動量は平均化されているようにも見える。シール部におけるシール圧力自体は、シールの構造から考えると、ピストンリングよりもアペックスシールの方がシール圧自体は制御しやすい構造だろう。リング形状での圧力というと、シリンダー、ピストンの膨張係数の違いによる影響を受けやすいけど、アペックスシールの場合は、背面からのプレッシャースプリング次第だろう。レシプロエンジンの場合は、燃焼室は位置固定で、燃焼から排気迄、全て同じ場所で行っているけど、ロータリーエンジンの場合は燃焼室が移動しており、燃焼を司る場所、排気を司る場所、吸気を司る場所が別々であり、エリア毎に最適な熱雰囲気を保つ事も可能だろう。

そういう違いからメリットを見出し、デメリットと言われている火炎の伝播効率の悪さ、扁平燃焼室における損失熱といった部分を、解消する技術、例えば、点着火システムではなく連続的な線着火システムの実現とか、或いは、移動する燃焼室を利用した温度管理、それを実現するための熱遮蔽材料、保熱形状の使い分けによって、レシプロエンジンとは全く別のアプローチが可能なようにも見える。

何よりも、吸気、排気における邪魔物が存在しないというのは、間違い無いメリットであり、そのメリットに加え、デメリットと言われていた部分を違いと捉えメリット化する事は不可能では無さそう。

オールアルミエンジンブロック+連続着火システム+燃焼工程に併せた熱マネジメントシステム、、、、これは妄想だけど、こういった妄想を含めて、なんらかのアプローチによって新しい時代のロータリーエンジンが復活すると実に楽しい。

他には、回転落ちの宜しくないロータリーエンジンこそ、減速時の回生システムが有効なようにも思える。回生装置自体は、電気式だろうが、物理的な可変容量フライホイール的なモノでも構わないが、減速時にしっかり回生させて再加速時においてトルクアシストが出来れば、燃焼時の燃調においてもリーン状態を維持したまま運転が出来たりするのかなぁ?なんて考えたりする。

素人なりに夢を語るのは簡単だけど、何となく、数年もしない内に新世代のロータリーエンジンは復活するのではないだろうか?

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