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2013年10月 3日 (木)

貯金?貯筋?

先日の記事で元気な高齢者を見ると、、、、多くは、100歳前後、、、、しかし、平均寿命は80歳前後、そして、80歳前後世代は結構元気、、、、では、何故に平均寿命が80歳前後?というと、40~60歳代で亡くなる人が多いから、、、、それ故に、人間の本来の寿命は100歳前後で、本来でない消滅現象が結果として平均寿命80歳という結果になるという記事を書いた。

で、思うのは、、、40~60歳代で無くなる人の多くは、生活実態が健康的とは言い難い人。多くは、恰幅のよい、或る意味成功者だったりする。恰幅=脂肪、、脂肪を付けて、酒、煙草といった嗜好品を嗜む余裕という面では、貯金の成功者とも言える。

一方で、元気な高齢者というと、現役で摂生して作業を行っている人達、、、、見た目、恰幅が良い人は皆無に近い。

この差は何か?

これ、、、貯筋の差のような気がする。

人間、二十歳迄の成長期で身体を完成させるために、筋肉が増殖する、、、つまり、貯筋されている訳だ。筋肉とは、健康を保つ最大の器官である。筋肉量が代謝の量、移動能力を決する。代謝が活発故に老廃物が速やかに排出され、身体を形成する元素が常にフレッシュに保たれるのだ。そして、筋肉による負荷が骨を頑丈に保つのである。筋肉こそ健康の原点、、、そして、筋肉の持つ可能性を効果的に活用するには、筋肉を作る際に、極力ナチュラルに身体の機能のみで作ると言う事が最重要であり、筋肉を使う、使えるシステムが両立してこそ意味があるのである。

その貯筋で蓄えられた筋肉、筋肉は使えば維持され、頻繁に使えば増殖する。しかし、使わなければ消失する、、、

二十歳以降の運動の減る生活習慣では、貯筋で蓄えられた筋が少しずつ減っていく、、、、三十路から不惑に掛けて貯筋が底を着くのだ。筋肉を失うというのは、代謝現象、移動能力低下、、、、老廃物の長期蓄積、、、、それが、脂肪という形で身体に残り、生活習慣病、重大疾病、ロコモティブシンドローム、癌、ポリープという形で不調が発現する訳だ。

三十路から不惑に掛けての貯筋を止めて筋肉を失い続けた結末が、このような疾病の発現に到る訳だが、重大疾病状態にリーチが掛かった状態では、ナチュラルなポテンシャルによって貯筋を再開させるのは極めて困難となっている場合が多い。
勿論、貯筋の手間を犠牲にして、貯金している人もいるだろうけど、そうやって得たのは筋肉ではなく肥満だったりするのである。

不惑の段階で疾病は発してしまうと、、社会的制約、組織内での立場から、生活を貯筋重視に変革させるのは実質不可能となる。

貯筋不可能で貯筋が底を着いた状態で、生体機能を確保するためには、、、もう、化学療法、つまり薬等での整体維持、発現した不調を対処療法的に除去したりしか手立てを失ってしまうのである。

恐らく、三十路から不惑に掛けての価値観の確立こそが、その後の身体のパフォーマンスを決める重要な要素なのだ。そこで貯筋重視の価値観を得たモノのみが、不惑以降の活力の差となるのだろう。そこで価値観を確立して貯筋し続ければ、本来の寿命である百歳が狙えるということ。逆に、不惑迄に貯筋の重要性に気付かないで、貯金重視の生活を送ると、百歳の寿命を80歳の平均寿命に押し下げるグループ、つまり、還暦前後でジ・エンドとなる可能性が高まるのでは無いだろうか?

身の回りの人の状況を見ると、そういう感覚を強く思う。

先日、テレビ番組で紹介されていたプロスキーヤーの三浦雄一郎さんの身体分析を見ると、80歳にして破壊力抜群の筋肉量と骨密度、、、、やはり、筋肉こそが個体の強さを決する最大の要素という思いを強くしたのであった。

筋トレ、水泳、バイク重視の4時間運動生活を10年続けてきた感想として、上述の感想が確信に変わったのだが、次の十年、還暦を迎える頃を一つの目標として、更に、貯筋に励んでいきたいものと決意を新たにするのであった。

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