統合失調症
今週のテーマ、統合失調症。これ、実は結構身近な疾病なんだそうだ。
そもそも統合失調症、どんな病か?というのは案外知られていない。
統合失調症というと、実は120人に1人という割合で少なくないという。
本来の脳の働き、それは、情報を受け取り、処理し、実行する、、、、この伝達を司るのが神経伝達物質であるが、統合失調症というのは、神経伝達物質が不足するか過剰となるかで、幻聴、鈍い反応といった情報伝達の不具合が発症するモノ。
そして、原因は生物学的要因(病気のなりやすさ、個人の性質)、心理・社会的要因(対人関係、生活の変化によるストレス)の二つが考えられ、その一方或いは、二つが絡み合って発症するものだという。患者としては15~35歳という若い年齢で発症しやすく、慢性化しやすい病だという。
治療経過というのは、前兆期、急性期、消耗期、回復期という形で、前兆期を経て急性期が発症、消耗期というのが数年を要する場合もある。その後が治療による回復という過程を取るそうだ。
前兆期において、眠れない、起きれない、不安や焦りの気持ち、イライラするという症状が現れるが、これが治まらないのが始まり。これが原因で、陽性症状を発症すると急性期となる訳だが、陽性症状とは、現実に無い事を現実と知覚するような幻聴・幻覚、更には有り得ない状況に強い確信を持つ妄想という症状の事。人によっては抑うつ状態となったりすることで、その時間が長引く程、回復に時間を要する事になるという。
治療を受ける事で、低下したエネルギーを補充する時期。症状としては、陰性症状を発症する。具体的には、引きこもる、感情表現が乏しくなる、考える力が低下、意欲減退、過剰睡眠、という症状となる。この回復期は長い人で数年を要する場合があるという。この期間を経て回復に向かうという。
他の症状としては、認知機能障害(考えが纏まらない、集中出来ない、同時に複数の事が出来ない)といった障害は全期間で呈するそうだ。
このような疾病時期の発症の仕方は個人差があり、急性期が一度で済む人も居れば、何度も繰り返す人がいるそうだ。
大事なのは、病気に早く気付く事が大事。それ故に、家族や周辺が早く気付いてあげる事が大事なのである。
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