« ルノーカングーのアクティフ | トップページ | アルツハイマーを運動というよりスポーツ学で、、 »

2014年1月27日 (月)

求む!開発のモチベーション

開発のモチベーション、、、これは、協力者が苦労しているという話だ。
まぁ、無注水軸受の各世代の進歩の原因というのは、それに尽きる。

第一世代の分割セラミックス軸受+金属/C-Cコンポジット複合材料スリーブの開発は、何と言ってもドライランによって絶対に抱き付かない、焼き付かないという性能を、D業社の設計陣の方々が望んだからである。
その前世代の耐食耐摩耗軸受としての分割セラミックス軸受+超硬スリーブを先行待機用途に検討頂いて、これをベースに実現できれば有り難いという、当時のD業社の研究所長さん、設計部長さんの話が開発のモチベーションになったのは間違い無い。

第二世代のジャケット構造連続軸受+金属/C-Cコンポジット複合材料スリーブの開発は、第一世代のシステムで先行待機ポンプに採用し市場化に成功したD業社さんを追随することに決めたT見製作所さんにおいて、採用評価の段階で発生したスリップスティック振動(自励振動)が実用化の上での大きな問題となっているという事を、T見製作所の担当の方から聞き、それを解決しよう!という事で生み出したシステム。摺動の不連続性が自励振動の振動起点となるというモデルを作り、そのモデルの正当性を確認して開発したのが第二世代のシステムである。このシステムでは、自励振動リスクの抑制に加え、ドライラン時間の飛躍的な向上を見せている。

第三世代のジャケット構造連続軸受+金属/連泡性炭素複合材料スリーブでは、第一、第二世代のシステムの特許申請、それからネットへの情報公開によってH立製作所さんからの相談で生み出したシステム。H立製作所のスタッフの方が第二世代のシステムの評価を行って下さったのだが、残念ながら耐摩耗性の面で十分な性能を有していないとの評価。
これは、第二世代の金属/C-Cコンポジット複合材料スリーブが、材料としての硬度はHv=500以下であるのが原因。本来は、摩耗粒子を流体挙動を利用して摩耗に寄与させない運動を与えるシステムで耐摩耗性を維持するというコンセプトだが、ポンプサイズが大型で回転数が低いシステムでは、その分級効果が低いために、どうしても摩耗が生じるのだが、その問題が突き詰められたために施したのが、第三世代システム。
この第三世代システムを支える材料はHs=105、Hvで相当値表示すると、Hv=1100という高硬度化を果たした材料である。つまり、H立製作所さんの言うNG判定に対する自身の回答だ。なお、第二世代以前の金属/C-Cコンポジット複合材料スリーブが非常に高コストであり、これがD業社さんでも問題となっているので、そのコスト削減を図りたいという欲求にも応えたモノ。何にしろ、他社の要求が開発のモチベーションなのは間違い無い。

第四世代システムは、第三世代システムで耐摩耗性を一気に高めたのだが、脆性材料の破壊形態を工夫するという第一世代~第二世代の摺動材の特徴を諦めた事への自身の不満への回答。つまり、耐摩耗性を有する超高硬度、それから理想的な破壊形態を有する材料構造を両立するという目的で開発した材料。
現時点では、最強だと思うが、D業社さん、T見製作所さん、それから今回から協力関係を構築してくれたKボタさん、更には、今は離れた関係のH立製作所さんにも評価を頂いて駄目出ししてくれるのを期待する。
駄目出しによる要求事項の発生が、さらなる開発のモチベーションになるからだ。

正直、この世界では、誰にも負けないと思う。コレばっかり十数年やってるからなぁ、、、但し、そのためには、多くの意見や指摘が必要であり、日本全国のポンプメーカーのエンジニアと情報交換しながら理想のシステムを作り、これを、この世界のスタンダードの一つに育てたいモノである。

http://replica2st.blog.fc2.com/

|

« ルノーカングーのアクティフ | トップページ | アルツハイマーを運動というよりスポーツ学で、、 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 求む!開発のモチベーション:

« ルノーカングーのアクティフ | トップページ | アルツハイマーを運動というよりスポーツ学で、、 »