起業意識、独立意識
全ての人が持っているかどうかは定かでないが、少なくとも、自身はそういう意識がある。但し、立場上、環境上、それに思い切って賭ける事ができるか?というと、話は別。
但し、独立して生き残れるか?というと、それは起業が成功するか?次第。
起業を成功させるには、市場に受け容れられるかどうか?を冷静に判断する必要があるし、そういう種を有しているか?が重要。
好きだから、、、で、独立志向という気持ちには自分の場合はなれない、、、、例えば、単車好き、自転車好き、、、だから、その業界で、、、とは思えない。一通りの事が出来ても、それが起業心に向かうというモノでもないからだ。やはり、起業して独立するとなると、生き残る必要があり、好きという事実だけで、市場に受け容れられるというのは大きな幻想に過ぎないのである。
市場に受け容れられるかどうか?は、自分の行いたい事が需要として存在するかどうか?そして、その需要に応える供給元として競争に晒されても勝ち残れるかどうか?が極めて重要である。その見込みがない限りは、起業心、独立心というのは甘い夢にしか過ぎない。
その夢を見る際に、起業心の元となるアイテムが如何なるモノ、どんな分野か?によって、それが競争力を持てるモノかどうかの判断の仕方は異なってくる。
自身、起業欲求はあるが、そのアイテムは、ドライラン+スラリー耐性を両立したジャーナルベアリングシステム。あまりにも大衆欲求から懸け離れた企業向けアイテムだが、行っている事は唯一無二だと信じているのは間違い無い。
このアイテムが、市場から要求されているかどうか?競争力を維持し続けられるモノかどうか?の判断は、このアイテムを評価したり受け容れたり製品化してくれる大企業が如何ほど集まるか?次第である。出来るだけ多くの企業、有名な企業、それらが評価し、製品化してくれる程に、自身のアイテムの自信を有する事が出来る。
自身のアイテムが、多くの企業に採用される流れが確認出来れば、、、、、それを判断として、起業、独立を決断しようという考え。勿論、なだらかに、移行できるような工夫を行っているのは言うまでもない。多くの企業に安価に高い信頼性で提供できるような体制を作っているし、採用して頂ける大企業に安定的に供給しつづけるための供給体制も作っている。そういう体制をまとめるポジションを最終的に自身の管理下に置くという流れで活動している。
今回の場合、自身の開発した技術は、大企業の製品の核となる要素機械での新技術である。勿論、その要素機械自体は従来技術で作られているが、その従来品を越える事を目標に開発したものが新技術であり、従来部品からの置き換えを狙っているのである。
この従来部品を大企業に納品していた企業に、新技術の販売を委託するというのが自分の選んだやり方である。全てを自身の管理下に置くと、当然儲けも多く狙えるが、、、、そもそも、大企業相手に個人が取引出来るはずも無い。
そう考えると、大企業に従来技術を納品していた企業が、その分野の新製品という名目で売り込ませるのが手っ取り早いのだ。勿論、従来技術製品を大企業に卸していた企業に対して、自身の新技術を新製品として託すには、相応の技術的アドバンテージを関連企業(エンドユーザーたる大企業、従来製品を扱っていた企業)に知らしめる必要があるのは言うまでもない。このために、実に10年以上の期間を費やしてきた。
技術的な信頼を得たとしても、企業相手に個人が対応するには、或る程度の保険は必要であり、持っている技術を或る程度守る仕組みと、取引に際して準備すべき資金等々を考慮すると、実際に製品を作る上で必要な各企業と各企業の技術の関連性を支配する仕組みが必要であり、そのその仕組みの内、技術のマネジメントを抑えるポイントとなる立ち位置を将来の起業化の起点として見据えている。
言ってみれば、新技術をマネージメントして様々なグレードの製品を各所から集荷する部門、集荷した新製品を複数の業種に納品する部門、この二つを新製品の購入元の上流に配置する構成。そして、上流部分を自身が執り行っていくというのがプランである。ユーザーの上流を分割するのは、製品の特性上、扱う金額が非常に大きくなる事もある。例えば、サイズによるけど、単品で数百万円の金額となることもある。これが十数個単位で流れる事も有り得る訳で、そういう場合に必要な実績や信頼を考慮した結果である。
まぁ、自身の独立心というのは、大儲けをしたい訳ではない。端に、新しい価値観による新しい技術を普及させて将来の知見の一つに自分の発見を加えたいだけである。
正味の話、望む利益としては、現状と同等レベルの質素な暮らしが家族で営めればOKであり、儲けはどうでも良いといえばどうでも良いのである。
年齢と稼ぐべき期間を考えると、最初で最後のアイテムとなるかもしれないが、それ故に、確実かつ慎重に物事を進めていきたい。
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