付加価値の付け方
製品に付加価値を付ける方法論は様々だ。例えば、ポンプやタービンのような流体機械でも然りである。
一般的には、非常に高効率、小型、軽量、、、、と言う事が、簡単に思い付く方法だけど、実際のところ、流体機械の効率アップは簡単ではない。それが担える企業というのは、相当な技術レベルを有さないと不可能だろう。
しかし、このような流体機械は、高効率、高性能が全てか?というと、必ずしも、そうではないのだ。
このような正攻法で性能的なアドバンテージを得るための技術力、有しているのは実際は極一部であろう。
しかし、これらの製造を生業としている企業で、正攻法的に性能を高める事が出来ない企業であっても存続する権利はある訳で、その企業の技術力に応じた付加価値の創世が大事だろう。
個人的には、流体機械の効率アップというのはハードルが高すぎるように考えているために、ポンプのような流体機械では何があっても壊れない、漏れない、、、、そういう面からアプローチするのもアリという考え方だ。
それ故に、ポンプの設置状況、前後状況、運転者資質に依らず、長期連続運用が前提のポンプに対して、絶対的な信頼性を与えるというのが一つの付加価値として考えてきた。
それが、今行っている無注水軸受システムと、瞬時昇圧緩衝システムだ。これらは、水が無い状態でも運転可能な流体中動作用軸受システムと、水撃(ウォーターハンマー)による異常昇圧から本体を守るシステムだが、これをセットで提供することで、運用知識の無い人間がハンドリングしても利用可能とすることを狙っている。いわば、ポンプシステムを素人運用が出来るようにするためのモノ。
なにか可能なテーマを見出し、それを付加価値とする、、、、そういう戦略が製造業には必要では無いだろうか?
勿論、どの世界でも、その世界なりの難しさがあるが、何が出来て、何が出来ないというのは携わる人間の資質次第でもある。その個人の資質、企業の資質で製品の技術レベルを高め付加価値から収益を得るというのが製造業として正攻法。そんな気がする。
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