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2014年7月 4日 (金)

骨格筋率

求め方は結構怪しい。まずは、
骨格筋率=筋肉量÷体重×100[%]
って式、、、、当たり前すぎて、無意味。筋肉量が判らない現状では、何する?って感じ。

次は、体脂肪率から筋肉率の計算方法でメディアで紹介されているヤツ。大元は、東京大学教授の石井先生の紹介だそうだが、3.の工程が荒っぽすぎる。
1.体重[kg]×体脂肪率[%]/100=体脂肪量[kg](これはOK)
2.体重[kg]-体脂肪量[kg]=除脂肪体重(骨・筋肉、内蔵などの重さ)[kg](これもOK)
3.除脂肪体重[kg]/2=筋肉量[kg](この根拠は不明で受入不能だ、、、、)
4.筋肉量[kg]/体重[kg]*100=筋肉率[%](3.の段階で論理破綻)

因みに、体組成計で図ると、現状で38%だけど、前述の式?で当て嵌めると43%とか、、、ありえへん、、、、。但し、筋肉率と骨格筋率が違う意味かもしれない。筋肉率には不随意の平滑筋もあるかも。因みに、タニタのインナースキャンでは不随意の平滑筋も含んだ筋肉率で、オムロンのカラダスキャンでは随意筋である骨格筋率である。似て非なる数値だ。

で、体組成計では、微弱電流で電気抵抗を測定して体脂肪率を測定する。体重から体脂肪率計測で求めた脂肪量を引いて、除脂肪体重を求める。人間では身長に応じて骨格、内臓の重量は統計的にほぼ一定というデータがあるそうだ。そこで、除脂肪体重から身長、年齢に連動した骨格、内臓重量を記録したデータを参照して求めて減算する。その結果、筋肉量が求まるという計算の仕方のようである。この参照元データ自体には、オムロン、タニタで大きな差異は無いだろうが、内臓中に含まれる平滑筋を筋肉量として計上しているのがタニタ、平滑筋を含まない骨格筋を計上するのがオムロンという事だろう。これらの体組成計では、推定骨量を指示するものもあるが、本来の骨量の計測は、X線か超音波計測が必要である。体組成計での骨量計測は現状は難しい。推定骨量とは、身長、体重、体脂肪率からの骨量の統計データを参照した数値で、計測数値とは異なるモノ。骨量をインピーダンス法で計測、、、なんて説明を見掛けるが、恐らく誤認だろう。

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