話題の車
来る9/4、四代目ロードスターが世界同時公開されるという。噂によると、ダウンサイジングされて初代の志に回帰して登場とか、、、公開されたシャーシでは、エンジンが完全にホイールベース内に治まるというもので、エンジンの重心が車軸より前か後か?というレベルでない完全なるフロントミッドシップレイアウトで登場。
パッケージとしては、二人乗りオープンスタイルということで、基本は従来路線を継承するが、大事なのはデザイン。少なくとも、最近のマツダデザイン、キャラクターラインを多用した五角形グリルから続くデザインというのは、ロードスターには不向き。
鋭角的な五角形グリルだけは避けて欲しいところ。ほんのり五角形気味にフロントグリルエンドにフェンダーアーチでデザインを形成するような、五角形グリルなら、RX-8のような意匠を継いで、極力コンベンショナルなデザインでの登場を願いたい。
何故に?そんな事を思うか?というと、最近登場したスバリスト待望のレヴォーグだ。
一応、ダウンサイジングで日本に適応したワゴンとの事だけど、現車を見ると、ユーティリティワゴンとしては先々代が完成形、、、そう思ってしまう。レヴォーグだが、これはインプレッサショートワゴンに他ならない。更に、ベースのインプレッサ自体が巨大化しており、ダウンサイジングしたとは言え、先代レガシィに較べ長さが100mm短くなっただけである。
荷室長で言えば、先代BRレガシィは先々代BPレガシィに較べ、車体長が+100mmにも拘わらず、荷室長はマイナスとなっている。その先代レガシィよりもレヴォーグは車体長で-100mmである。荷室長については最長部で1000mmは確保しているが、ルーフの低さから荷室高は最高部で704mm(レガシィは815mm、5ナンバーワゴンでは950mm級も多い)で、リアゲートの傾きから考えると、背高の荷物の積載はかなり制限される。横幅もフェンダーに食われ無駄に幅広であり、ホイールハウス間の荷室幅は1080mm(レガシィは1090mm、サイドポケットを有さず全面一体カーゴの車両では5ナンバーでは軽く1100mオーバー)に留まる。コンパクト?とは言っても4690mm×1780mmというビッグサイズの車だけど、5ナンバーバン系の車達に対してラゲッジルームの広さが劣性というのは、やはりユーティリティワゴンではなくスポーツワゴンということ故だろう。
ラゲッジ容積では、先代レガシーの520リットルに対して522リットルを確保と言っているけど、スペアタイヤ未装備で、そのエリアを収納として加算している訳で、実質的には450リットルも確保されていればマシなレベル。更に、4WDとは言え、更に大型のアテンザワゴン以上に重たいのも気になる。サイズの割りに非常に重たい車である。
1.5Lクラスのワゴンが、同じ荷室で110PSエンジンで1100kgを走らせるのに対して、170PSで1550kgを走らせるのは効率面からも微妙な印象である。
デザインについては、キャラクターとしてインプレッサなら判りやすいキャラクターラインの多用によるスポーティの表現が理解できなくもないが、リアゲートの傾斜度合を見ると、謳うだけの荷室容量ほどの積載の自由度は得られていない印象が強い。
水平対抗とは言え、縦置きエンジンのFFでは、バルクヘッド前のサイズは小さくない。それに加え、後継したクーペルックな荷室エリア、相応の室内空間、、、レガシィの後継でユーティリティワゴンとしてみると、先々代レガシィ以前のモデルには及ばない。
やはり、これはスポーツワゴンでありインプレッサワゴンの直系モデルだろう。HB化したインプレッサが本来の姿に回帰しただけである。インプレッサのHBは、本来はラリーステージで有利に戦うために生まれた形態であり、WRC撤退では、HBデザインに存在意義は見出せないし、その修正がレヴォーグだろう。
デザインは、スバリストを始めとして日本人好みなデザインというのは判るが、レガシィの直系というには違和感を感じる。レガシィというブランドを付けなかったようだけど、名前の由来は「Legacy」「Revolution」「Touring」、、、そんな事言ってるから、ついレガシィと較べてしまうのだ。一方で、新型のWRX系は、それはそれでキャラを引き継いで実に良い。レヴォーグなんて名前付けずに、純粋にWRXワゴン!って登場してくれた方が個人的には嬉しかった気もする。
車のキャラで大事なのは、受け継がれるキャラクター+相応しいデザインである。国内でキャラクターを大事にしてきた車種としては、スバルのワゴン、マツダのオープンだと思うが、レヴォーグはレガシィが確立したユーティリティスポーツワゴンとしてのキャラクターを喪失している感が強くチョット残念な感じ、単なるスポーツワゴンだ、、、、、
さて、問題は、四代目ロードスター、キャラクター的には◎だが、懸念はデザインだ。これには期待を裏切らないデザインで登場して欲しいモノである。
余談だけど、密かに期待しているのが、8/6登場の新型プロボックス。果たして、如何なる変化を遂げるのか?進化する?劣化する?興味深い。
車、、、大事なのは迷走しない事。迷走すると、ろくな事無い。スカイラインのR31、R33の迷走も象徴的。レヴォーグ、重ね重ね惜しい、、、、あんなハイパワーエンジンは不要だし、もっと荷室をしっかり作って欲しかった。クリーンなデザインで、、、、。
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