クランク長
クランク長は幾らにするか?結構、迷うところ。一説には身長の10%とか、、、但し、脚の往復運動がクランクの回転運動、そして、クランクに動力を伝えるポイントは一点と考えると、クランク長なんて実は何でも良いといえば何でも良いのだ。そのポイントで踏む訳であり、クランク長自体が骨格サイズに影響する事はないのである。
しかし、動力を伝えるという意味ではなく、クランクを回転することでペダルが回転するけど、このペダルの回転軌跡は上下でクランク長×2、前後でクランク長×2の幅で円を描く。これを脚の移動で足裏が追随する必要があるのも事実なのだ。
股関節が無理なく動く範囲で足裏の描く軌跡が、クランク長を半径とする円周を楽に描けるか?が大事なのである。
動力を伝えるポイントで膝を真下に落とせる点が基準で、クランクの上死点位置で膝関節、股関節が窮屈でないか?クランクの下死点位置で脚が伸びきって尻がずれないか?が満たされることが大事なのである。この範囲内に入っていれば、動力点以外の上死点位置で関節が曲がりきっていなくても、或いは、下死点位置で脚が伸びていなくても、基本的にはだいじょうぶなのだ。
言い換えれば、クランク長は最大長は決まるけど、短い方には、ある程度の自由度を与える事が許されるということでもある。
その許される範囲でクランク長は幾らにするか?というと、基本は、選べる範囲で最大長を選べば、尤も大きな駆動力を後輪に与える事が出来るということ。チェーンリングの外径とクランク長の比率次第だけど、クランク長が長い程、大きな駆動力を発生出来るのは事実だ。但し、クランク長はペダル回転が上死点、下死点位置でも無理なく行える範囲に留めるというのが基本である。背が低く、脚が短くても関節の稼働範囲が広ければ長いクランクが回せるということ。但し、クランク長を長くすれば、脚の軌跡は大きくなるので、回転数は上がりにくくなるのはトレードオフの関係から仕方ない事でもある。
クランク長で10mm違うと6%違う。駆動力で6%の違いは小さくないのだ。
ただ、脚の長さからクランク長が如何ほど迄可能か?というのは見付けづらいので、何種類かのサイズを装着して尻が跳ねないか?脚の裏が突っ張らないか?をチェックしながら各人の可能最大長を見付ける必要がある。
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