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2014年8月 8日 (金)

脂肪肝

 多くの中年男性に関係ありそうな病。脂肪肝とは、肝臓に脂肪が溜まりすぎた状態の事。肥満の人以外でも痩せていてもなっている。推定2000万人が脂肪肝で、10年放置すると肝臓癌最大の原因だそうだ。脂肪肝から肝硬変、肝臓癌、肝炎、、、いろんなリスクの元なのだ。
 脂肪肝、症状が出ないから放置プレーな人が凄く多いのだ。
 脂肪肝、肥満で徐々に脂肪が付く。そして脂肪肝、そして肝炎、進行すると肝硬変、肝癌となる。肝臓のトラブルというとウイルス感染が高リスク因子だけど、脂肪肝も同様なのだ。そして、人間ドックの被験者の20~30%が脂肪肝だという報告もある。
 そんな脂肪肝、実は自分で治す事が出来るという。そもそも、脂肪肝の原因は何か?というと、肥満、お酒、脂、、、、コレだけではないのだ。BMI=25程度で過度な肥満でなくとも肝臓の状態を示すALPとかASTが標準値の倍以上を示す事も。多くの場合、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)という状態で肝硬変の一歩手前の状態。読んで字の如く、アルコールとは無関係なのだ。これ、脂肪肝炎の20%がNASHとなるそうだ。このNASH、肥っていないのになるのが特徴。NASHは、やせ形、運動不足、その辺は関係無しに陥る場合もある。特に女性の場合は、女性ホルモンが減って肝臓に脂肪が溜まることがある。女性ホルモンは肝臓の働きを助けるのだが、女性ホルモンが不足すると肝臓の働きが低下して脂肪が蓄積するそうだ。痩せていても安心出来ないのである。女性ホルモンは30歳をピークとして、それから現象するので中高年女性は注意が必要との事。女性の場合、若い人の場合、急激なダイエットで代謝が衰える(肝臓が節約モードになる)と栄養を分解する力が衰えて脂肪が溜まる場合もあるそうだ。
 NASHから肝硬変への進行を防ぐには、脂質異常症治療薬、肝ひ護薬(胆汁の流れを改善する薬)、抗酸化薬(ビタミンEで肝臓の炎症を防ぐ)を使うそうだ。
 男性で肥満気味な人では、大事なのは減量。紹介されていたのは身長167cm、体重70kg、BMI=25(俺とあんまり変わらないWWW)だけど、この人の場合はウォーキング等の有酸素運動を週三日以上行い、食事の改善を行ったそうだ。一日の目標摂取カロリー(標準摂取カロリーの30%減程度)を減らして肝機能は大幅に改善できたそうだ。
 因みに、BMIと脂肪肝頻度は、BMI=25前後で大きく変わるそうだ。BMI=25~30で37.5%、BMI=30以上だと75%になるそうだ。BMI=20~25では12.5%、BMI=20以下では6.25%だとか。
 BMIというのは肥満指数だけど、個人的には、こんなBMIだけでは肥満指数を表現するのはどうなの?って感じもしないではない。
 肝臓の脂肪は消費されやすい内臓脂肪のようなモノ。皮下脂肪とは違うので運動で減量することは簡単である。減量すると、AST・ALTといった数値が最初に改善するそうだ。肝臓に影響するのは、内臓脂肪、、、、
 という点を考えれば、個人的には内臓脂肪率の目安として、腹囲/身長の比率も考慮すべきのように思う。腹囲/身長>0.5以上がアウト、0.4が目標、、、そういう方が良いように思うけど、、、、

 但し、減量というのは簡単ではない。その減量には食生活の改善+運動習慣だが、これを続けるには何が良いか?
 安直だけど、体成分分析装置、、、所謂、体組成計。これ、モチベーションを高めるための『見える化』で目標設定することなんだそうだ。筋トレして体組成計でチェックする、、、まぁ、聞くまでもない話ではある。
 なお、分析では、体脂肪率云々もだけど、筋肉量が絶対的に少ないのが一番問題なんだそうだ。まぁ、筋肉が無いと脂肪は落ちないし、筋肉を付けるのは簡単ではないし、、、正直、体組成計で顕著に筋肉量が増加するのを確認出来るレベルというのは考えられないのだが、、、まぁ、良いか。
 この番組、見ていると、脂肪肝というよりも肥満からの脱却と、肥満を放置すると、肝臓も遣られるよ!的な話みたいだ。

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