« ゲーム調達 | トップページ | SCHWINNの自転車 »

2014年9月16日 (火)

ワイヤー引き

昔のセンタープルブレーキとかカンチブレーキは、最近は殆ど見掛けなくなった。
似たような形のブレーキとしては、Uブレーキ、それからVブレーキは生き残っている。
この昔のブレーキと今残っているブレーキの違いはワイヤーの引き回しだ。センタープルブレーキもカンチブレーキもアーチワイヤーのセンターを引っ張って、アーチワイヤー両端からキャリパーを引っ張る構造で、左右のキャリパーの引っ張る箇所を縮めて制動力を得ているが、Uブレーキ、Vブレーキは、左右のキャリパーの引っ張る箇所を制動ワイヤーでダイレクトで引っ張る構造となっている。

今のUブレーキ、Vブレーキでは、制動ワイヤーで直接的にキャリパーを引くので効きは強力で効き味もダイレクトだが、レバー比の調整は、レバー側の支点距離、キャリパー側の支点距離を変える事で調整可能だが、現実的には調整は不可である。一方、昔のセンタープルブレーキ、カンチブレーキは、制動ワイヤーからアーチワイヤを引っ張り間接的にキャリパーを引くために、今のブレーキ程の制動力やダイレクト感は得られない。しかし、アーチワイヤーを交換することでレバー比を実際に調整可能であり、ブレーキタッチの調整が可能というメリットがある。

昨今の論調では、過去のブレーキはダメダメという話を良く聞くけど、ブレーキに求める役割が違うというのが個人的な感想だ。
昔のブレーキは簡単にレバー比を変更する事が可能で、ブレーキタッチの変更の自由度が大きいので、制動力自体よりも、制動性を重視していると言えるし、今のブレーキは制動性よりも制動力を重視していると言える。まぁ、考え方の違いで、どっちが優れているというモノでもないのだろう。

ただ、個人的には、制動性とか制動力以前に、形状的に鍛造ボディのセンタープルブレーキが一番好みだ。マニア的にはマファックとかだろうけど、個人的には鈍い光沢の昔のグランコンペが一番好き。なお、シューは現代のシューが使えるNGC系よりもGC-610の方が更に好みだ。

|

« ゲーム調達 | トップページ | SCHWINNの自転車 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ワイヤー引き:

« ゲーム調達 | トップページ | SCHWINNの自転車 »