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2014年9月 9日 (火)

パーツ探し

 セミリカンベントとスポーツサイクル後乗りの中間的なポジションで、基本的には通常の自転車と同じ程度の重量に納めた自転車を少しずつ作ってみる事にした。
先ずは、リカンベントタイプ(セミリカンベントを含む)の特徴だが、なんといっても前傾姿勢を取らないために上体の負担が無い。体勢上、身体の後側の大きな筋肉~腹周りの筋肉を楽に使えるので、普通の人~上体が衰えた高齢者等にも楽というメリットがある。現実にレッグプレスマシンなんかと同じ動作だから期待大だ。反面、ホイールサイズが小さく、ホイールベースも長くなる。そのため、取り回しが悪化して、路面からの外乱も少なくない。クランクと駆動輪が離れるので駆動系の消耗、トラブル、重量増も避けられないし、車体自体が細長くなり剛性確保のためには重量増が避けられない。
 そこで、通常自転車のメリットである大きな車輪による安定性の確保、そして熟成された車体構造による剛性の割りに軽量な構造を維持するという条件で、セミリカンベント的な乗り方を標準とするような、怪しい自転車を作る事にした。

 準備で調べたのは乗り方によってBB~サドルトップの距離の変化の違い。後乗りにすると結果的に垂直方向のサドルハイトは低くなる。これは当然だが、15mm後退させると15mm程度は引くなる。セミリカンベントタイプの仮想シートアングルは45°程度だが、通常のフレームワーク+通常のホイールベースで実現出来るシートアングルは60°が限界。通常のSA=75°の自転車と比較すると、60°の自転車はサドルを後に150mm下げる必要があるが、これを既存のフレームで実現するにはBMX用のレイバックポストを利用する必要がある。これでサドルを120mm迄なら後退させる事が可能である。この場合、仮想シートアングルはSA=64°である。

先日の想定ではアップライト度合いを常識的な範囲で考えていたので、その場合は、婦人用のフレームが良い?とも考えていたけど、骨盤角度を考慮すると、相当にアップライトな姿勢が理想、、となると、ハンドルポスト、或いはコラム長が大幅に伸ばす必要があるので、その分、グリップ位置は後方にセットバックされるので、ベースフレームのトップ長は当初想定の450mm前後よりも500mm程度は必要そうだ。
通常のフレームにレイバックポストでSAを小さくすると必然的に仮想トップ長がその分伸びてしまうが、アップライト姿勢を作るためにはハンドルハイトを250mm程度引き上げるが、ヘッドアングル分、グリップポイントが後に移動する。ヘッドアングルが70°だとすれば、リーチは250mm×cos70°=85mmは短縮される。アップライト量を増やす程、リーチは短くなるのだ。サドル位置が下がった分、ハンドル位置も下がるが、ベースのSA=74°、HA=70°だとすれば、トップ長は35mmほど長くなる。この程度であれば、使用ステムの突き出し長を短くすれば対応可能だろう。

ということで、通常自転車のパーツ交換でセミリカンベント的な後乗りが試せる自転車は作れそうということが判った。

で、探すのは、後乗りとなると通常のホリンゾンタルダイヤモンドフレームよりも、スタッガードデザインか、ミキストのフレームが良さそう。先日の想定ではトップ長が短い婦人車を想定していたが、その必要は無い。フレームの基本仕様としては、大径+低抵抗なら迷わず700Cだろう。フレームとしては700C対応が良さそう。ブレーキの仕様云々については拘りは無い。取り敢えず、リアに外装変速、フロントにも変速機を備えたいので、リアエンドについては一般車のような正爪エンドよりもロードバイクに近いストレートドロップエンドか、最低でも逆爪エンドが必要だ。ブレーキの仕様は、Vブレーキだろうがキャリパーブレーキだろうが拘らない。
なお、シートパイプ径は、レイバックポストの外径である22.2mmをアダプターで装着可能な25.4mmか27.2mmのモデルが良さそうで、ハンドル位置を標準より200mm以上上方に装着するために、スレッドステム仕様が望ましい。ハンドルポストで200mm程度上方に延長するためには、剛性的に考えると、オーバーサイズのスレッドステム仕様のフレームが良さそうだ。
なお、ステムの突き出しは基本不要で、ハンドルはライザーバーかセミアップタイプ、マルチポジションバー辺りを想定する。

現状、所有しているパーツストックは、ジュニアのクランクセット、700Cで9速のホイールセット(ARAYA RC-540+HB-3300)、ローノーマルのメカ等、シフター、ブレーキ、サドル、フェンダー、、、、である。つまり、フレーム、レイバックポスト、ステム、ハンドル辺りが調達出来れば試作は可能ということ。

まずは、ロードバイクのジオメトリーをCAD上で展開してSA=67~60°辺りのフレームワークを作図して、ベースフレームに追加パーツを装備することで、仮想的なフレームワークに重ねる事ができるかどうかをチェックする。
そのためには、候補となりそうなフレームのジオメトリー調査から行う事にしましょう。

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