後乗りスポーツサイクル
自身、自転車の実走の多くは、DHバー装備、固定シングルピストバイクだ。シート角は75°、前傾度の極めて高いポジションで乗っている。
このポジションが自転車で効率的に走るために必須か?というと、必ずしも、そうではない。
ダイヤモンドフレームデザイン+ドロップハンドルのスポーツサイクルの構成の方向性は、短距離志向、高速志向になるほど、シートアングルが立って、前傾度が増すというのが傾向だ。ペダリングにおける力点も拇指球でスピンドルを押すというのが基本となっている。
しかし、、、
この傾向とは正反対でありながら高速走行が可能な乗り物がある。
それは、リカンベントである。通常のフレームの概念とは全く異なるデザインだけど、前述の高速走行可能なジオメトリーの傾向の定義とは反しており、シート角は思いっ切り寝ていて上体姿勢は前傾よりは後傾、仰向けに近い状態である。
この状態でも、実はビックリする程の巡航が可能であり、これは、高速走行において必ずしも前乗り+前傾が必須ではないと言う事を示している。
このような仰向けで蹴り出す時は、グッと蹴り出すという踏み形であり、拇指球でスピンドルを押すと言うよりも、踵で蹴り出すほうが大きな力を生む事が出来るのだ。腕で押す時は手の平で押すように、脚で踏み出す場合は踵とか土踏まずの方が安定して大きな力が出る道理だ。
そう考えると、アップライトなポジションで、大きな力をペダルに伝える別のアプローチも生まれる筈である。
寝たシート角、後傾気味の上体姿勢、そして、踵で大きな力で蹴り出すようなポジション、、、、この場合、ペダルは回転という者でなく、踏み込みということ。踏み込み=ストローク運動であり、クランク長が長いと適切に駆動力を与える関節位置関係が保てなくなる可能性があるので、クランク長は短めというのが正解かもしれない。
そういうデザインで自転車を捜索する、、、、これも楽しいかも知れない。
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