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2014年9月 7日 (日)

後乗り自転車とセミリカンベントの中間

前乗り、後乗り、、、、これ、ポジションがデジタル的に前乗りならコレ、後乗りならコレ!という風に決まる訳ではなく。ポジション位置はアナログ的、連続的に選択可能であり、ポジション位置によって前乗りの度合、後乗りの度合が変わるという風に考えるべき。
どっちが優れるというモノではなく、どっちよりか?という選択の違い。

つまり、前乗りの限界とも言えるDHバー装備のTTバイク、ピストバイクのようなポジションから、ロード、スポルティーフ、ランドナーに到っては、徐々に後乗り度合が高くなるが、この辺り迄の基本は上体が前傾。更に、度を越した後乗りの限界というと、セミリカンベント、リカンベントという乗り物になるが、この場合は上体が後傾姿勢で腹筋は畳む前の状態なのが大きく違う。リカンベントとなると普通の自転車から懸け離れすぎて中間点が見出しにくいが、セミリカンベントというとGIANTのREVIVE、タルタルーガのType Foldingというモデルであれば、普通の自転車との中間的な形態がイメージしやすい。

セミリカンベントタイプを含め完全に仰向けに近い自転車では、身体がホイールベースの内側~上に乗っかる形になり、乗降性等のためかホイールサイズは最大でも24インチ以下に制限され、ホイールベースも大幅に長くなり取り回しと言う意味では優れるとは言い難い。小さなホイールサイズ+長いホイールベースとなると、フレーム構造自体が合理的なダイヤモンド形態のフレームから懸け離れるために重量増というネガも発生する。

日常使いで乗り心地、機動性を考えると、ホイールサイズは26インチ以上、ホイールベースも一般自転車並で基本構造として過重量とならないダイヤモンドフレームというのが理想だが、その理想を守ってセミリカンベントタイプの車体を作るのは困難。因みに、後乗り自転車のシートアングルが73°程度、セミリカンベントタイプのシートアングルが30°程度、その中間で、相応のホイールサイズを確保して、尚かつ、上体を立てて腹筋を畳む前のポジションが作れる形はどうか?を作図してみると、シート角で60~68°でアップライトな姿勢なら大きなホイールサイズ+通常自転車のフレームワークで車体を製作する事は可能なようだ。

基本となるのは、700C、SA=75°、HA=72°、TL=43.5mm、WB=1032mmのフレームをベースとしてみた。このフレームのSAを寝かせていき700Cホイールを履かせる前提で、WBが過度に伸びすぎない範囲で可能なSAを寝かせてみる。なお、WBの延長量をMAXで50mmとする。

するとSA=60°が限界で、
SA=60°、HA=57°、TL=195.8mm、WB=1082mmが限界となる。
中間として67.5°で見ると、
SA=67.5°、HA=64.5°、TL=110mm、WB=1055mmとなる。

なお、ハンドルのグリップ位置は通常姿勢と比較すると200~350mmは手前上方に移動する検討で、サドルハイトは、SA=67.5°で30mmダウン、SA=60°で更に40mmダウンとなる。
通常バイクのコンポーネントを流用するとなると、Fメカのチェーンステーアングルが大きく変化するが、小径車用のオフセットマウントホルダーを用いれば問題無く使えそうだ。
更に、フレームを構成するパイプワークは従来のダイヤモンドフレームと同等で、過度な重量増も抑えられる。

こういうのを一台作って遊んでみるのも面白いかも知れない、、、。仮にゼロから作るならSA=67.5°での選択肢は無さそう。この程度のジオメトリーならベースフレームとパーツで作れそうだからだ。

先ずは、このようなジオメトリーでホントに期待通りの感覚が得られるか?を調べるには、サドルハイト調整が簡単で、前後調整も簡単、更に、ハンドルハイト調整、前後位置調整も簡単なパーツを集めて、ポジション毎に有った乗り方はどうよ?を調べながら落とし所を探る必要がある。

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