JISテーパー、ISOテーパー
今時、スクエアテーパーのクランクセットを使う人は稀。殆どがホローテックⅡに用いられているインテグレーテッドBB、或いは、カンパのパワートルク、ウルトラトルクのような新しいデザインのクランクだ。
で、そんな古のスクエアテーパーだけど、これはテーパー角は共通ながら、テーパー端(根本)の面間距離が12.63mmのJISテーパー、12.5mmのISOテーパーがある。
JISテーパーのテーパー長は15mm、ISOテーパーのテーパー長は18mmだ。
基本、互換性が無いとされるけど、テーパー角度が同じだから入らない訳ではない。
JISテーパーのクランクシャフトにISOテーパーのクランクを合わせると、シャフトが太い分、奥まで入らない。テーパー角度と面間距離から言えば、JISクランクを入れるよりも1.79mm程入らない状態。テーパー長がJISでは15mmだから接地面長は13.21mmとなる。
逆に、ISOテーパーのクランクシャフトにJISテーパーのクランクを入れると1.79mm程余分に奥に入る。この場合、1.79mmの入れ代が確保出来ない場合は、テーパー面同士が接地しない状態となる。フィキシングボルト側からみれば、クランク端面がクランクシャフト端面より奥まってしまいフィキシングボルトで押しこめない場合も有り得る。よく、ピストでクランクだけスギノRDなんかに交換した例があるけど、あの辺ではガタの多いモノが結構あったりするので注意が必要だ。
一応、現物合わせで互換性が有るとされているが、ISOテーパーのクランクシャフトにJISテーパーのクランクを入れるのは止める方が無難。JISテーパーのクランクシャフトにISOテーパーのクランクを入れるのはテーパーの接地距離が1割程減るのを承知する必要がある。
なお、ISOテーパーは、旧スギノ、シュパーブ、NJS、カンパ、MICHE辺り。JISテーパーが国内では一般的。
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