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2014年11月23日 (日)

多段化

自転車の多段化では、フロントが3段、リアが11段迄進んでいる。
フロントは、段数が増える毎に、車体中心から外側にアウターリングが移動する。逆に、リアは段数が増える毎に、エンド内側から車体中心に向かってロー側カセットが移動する。移動の幅は、一段増える毎に、チェーン幅に相当する量となる。

結果、アウター×ロー、インナー×トップでのチェーンラインの捻れは相当に大きくなる。更に、チェーンリングの歯数差、カセットスプロケットの歯数差を加えた合計歯数差をRメカのキャパシティで支えるために、インナートップ時はチェーンテンションが非常に小さくなりチェーンの暴れが無視出来なくなり、アウターロー時はチェーンテンションが大きくなりフリクション自体が無視出来なくなる。

チェーンのテンションが緩んだ状態でギャップを拾い車体が振動するとチェーン外れのリスクも高まるし、チェーンラインの激しい状態での走行は、それ自体が大きなフリクションにもなる。

数値的には、多段化によって大きなギアレンジを小刻みなステップで構成できるとされるが、現実的には、快適に使える範囲というのは非常に限られている。

トータルキャパシティを最小限に抑え、各ギア間の感覚を最小に留める、、、これが、実質的なフリクションの低減に繋がり、各ギアを快適に使える環境にも繋がる。
当たり前の事だけど、結構、軽視されがちである。

コンパクトクランクを使って実質ギア比を下げたいならば、カセットをクロウスにして、アウターを小さくし歯数差を小さくして使う等すれば、悪くない選択だろう。そうすれば、適正なチェーンテンションの範囲内で軽快に格段を使う事が可能だろう。

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