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2014年11月 6日 (木)

RC213V-S

ここ最近は、H2/H2RのS/Cエンジンへの関心が高かったけど、ミラノショーで登場したRC213V-Sの方がインパクトが強烈。
何と言っても、最高峰MotoGPクラスの、そのまんま公道仕様のような存在。
過去のRC30/RC45もレーサーホモロゲーテッドモデルだったけど、大元のレーサーのカテゴリーはTT-F1であったりSBであったりする訳で、当時の最高峰GP500直系ではない。ホンダでいうとGP500レプリカとしてはNS400Rが在ったけど、あれは、MVX400F的なモデルでイメージのみを引き継ぐ世界の話。
他社のGP500レプリカとしてはRZVとかガンマ500があったけど、メカニズム的に近いというだけの話。
それらに較べると、今度のRC213Vというのは、そのまんま的な直系直球で、レプリカというよりも保安部品装着仕様的な印象。
カラーリングも、大昔のNS500、NR500を彷彿させるトリコロールカラーに初期のホンダF1の日の丸を追加した、なかなかのカラーリングデザインである。

メカ的に豪華絢爛なH2も注目度は高いかも知れないが、パッケージとして最高峰を制するのはメカの豪華度よりも、目に見えないパッケージの妙が大事。そういう意味で、メカ的には普通かもしれないが、得られる結果が無敵というのは、真似ようにも真似られない無形の強さを内から感じる。
当然、こんなモデルの入手は不可能だけど、それを間近に見られるというのは、この上なく幸せな事かもしれない。

公道仕様車にして販売可能な価格に収めるために、高価な素材が置き換えられ、バルブ周りのニューマチックバルブ等は普通のスプリングに改められているだろうし、ワンオフ的な構造は市販可能な構造に改められているだろうし、緻密な制御系も装備されていないだろうけど、基本はそのままだろう。スペック等は公開されていないが、妄想というか空想では、出力は220PS程度は発生しているかもしれない。

これがWSBに参戦可能となれば、市販レーサーのRCV1000Rと殆ど等価だろうから、もうMotoGPとWSBの区別自体が無くなるような気もするが、果たして、どうなんだろう、、、興味は尽きない。

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