アウター歯数
コンパクトクランクというと、インナーが38T未満が選べる事がメリットだけど、敢えて、アウター歯数について考えてみる。
スタンダードクランクの場合、アウターは50~53Tが普通。コンパクトの場合は48~50Tだろう。
しかし、いずれにしても重すぎる。最近のカセットセットはトップが11Tか12Tからスタートである。仮に12Tだとして、アウターが48Tだとするとギア比は4、ロールアウトは軽く8m越えである。53T×11Tでは、ギア比が5.82、ロールアウトは10m越えである。
そんなギア比は、下り坂でゴリゴリ踏む時くらいしか使い道は無い。
普通に走る時のロールアウトは通常4~4.5m程度、追い風、或いは、緩い下りで軽く踏むとしても7mは不要だろう。7mというとギア比は3.3程度である。これをトップのギア比に据えるとすれば、ギア構成は、カセットが12Tトップならアウターは40T、14Tなら46Tで十分である。逆にアウターを50Tにするならば、カセットトップは15Tである。
最近のギアは9段以上の多段構成である。そこで、トップ歯数を11、12Tでなく14T以上を選ぶと、非常にクロウスなギア構成を使う事が出来る。特に、軽いギアでハイケイデンスで走る場合、踏む力が少ないので負荷変動に微妙に調整する事が必要であり、アウター歯数を小さくして、カセットトップの歯数を大きくして、その分、カセットをクロウスレシオで構成するのが良い。
我が家では、9速ではカセットは14-25Tを用い、フロントダブルでは44-34Tを、フロントトリプルでは46-38-24Tを合わせている。10速ではカセットに16-27T、クランクに50-34Tを、11速ではカセットに12-25T、クランクに46-36Tを合わせている。下りでも漕いで速度を乗せたいバイクの場合はトップロールアウトで7.5m程度を準備するけど、公道サイクリング用途のバイクはトップロールアウトは6.5m程度に抑えている。
こうする事で、実用上、アウター時はカセットトップ領域、インナー時はカセットロー領域を使い、チェーンラインも比較的真っ直ぐで異音も少なく快適に漕げる効果もある。
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