鵞足炎の可能性も、、、
鵞足炎とは、鵞足部分に炎症が起こり、痛みを感じる症状。
鵞足部分の腱は、膝の曲げ伸ばしをするときに、膝が内側に入る動作(外反)や、膝から下を外側にひねる動作(外旋)をしたときに、腱と骨または腱同士がこすれます。特に、走りながら方向転換をするときには、これらの動作が行われるので、鵞足部に炎症が起こりやすくなるという。ランニングで脚を後ろに蹴り出す時、サッカーボールを蹴る時、急な方向転換を行った時などに特に負担がかかります。これらの動作を繰り返す(急に長距離を走るなど)と発症しやすい。方向転換を伴わないランニングでも、膝の位置が悪いX脚(内股)などがあると、外反動作と外旋動作が繰り返されることになります。
また、水泳の平泳ぎのキックでも同様の運動が行われるため、平泳ぎは鵞足炎を起こす典型的な動作といわれている。
その他にも、足の内側に重心がかたよるような間違った靴選び、回内足(かかとの骨が内側に傾いている状態)、衝撃を吸収できないアスファルトのような硬い地面の走行、重心がかたよる坂道の走行なども痛みの原因となるそうだ。
「運動時に鵞足部(膝下の内側)痛みがある」、「鵞足部を押さえると痛みを生じる(圧痛)」などの特徴的な症状が見られる場合に鵞足炎と診断される。
基本的に痛みや腫れといった症状だけであり、膝の不安定性があったり、レントゲンで膝関節の他の組織に損傷が見られる場合は、別の障害の可能性も疑うべき。
軽症の場合は、膝を使う運動を控えて安静を保つことで、炎症が治まり数週間で自然と治る。痛みが強い場合は、安静を保ちつつ患部を冷やす「アイシング」を行ったり、シップなどの消炎鎮痛剤を使って炎症を抑えます。痛みが治まってきたら、鵞足部の筋肉のストレッチングやマッサージをして筋肉をほぐすのも効果的で、重症時は痛み止めの注射や電気治療なども行う。
急に痛みが発生した「急性」の場合は、患部を氷のうなどで冷やし、テーピングで固定するようにします。症状が長く続いて慢性化している場合は、患部を冷やしたり、固定・圧迫すことは、血行が悪くなり逆効果なので、患部を温めたり積極的に動かして血行を促進するのが正解だという。
鵞足炎は再発しやすいので、焦らずじっくり治療する必要がある。
予防策としては、根本的な原因の、膝の使いすぎ(オーバーユース)と、姿勢や動作フォームの改善が効果的。スポーツ時は急に練習量、運動量を増やさず、自分のレベルに合ったトレーニングを行い、疲労の蓄積を感じたら十分な休養をとることを心がけていく。
膝への負担を軽減するために、運動前後のウォームアップ、クールダウンはしっかり行い、普段から鵞足部やその周辺(ハムストリングス、内転筋など)の筋力トレーニング・ストレッチングを行い、筋力・柔軟性のアップを図る。
ジョギングやランニングは、できるだけ柔らかい土の地面や平坦な道で行いましょう。
走行時に膝が内側に入っていないか、かかとが外を向いていないか確認し、正しいフォームづくりを保つのが重要。
X脚などの障害がある人や足の形が悪い人は、シューズの調整や足底板の使用によって重心のバランスを正常に保つ。障害のない人でも、靴のサイズは合っているか、十分な衝撃吸収力はあるか、足底が斜めになっていないか確認するのが良い。
交通事故後の手術の後遺症による二次性リンパ管炎、変形性膝関節炎以外にも、最近の運動量増加、特に、山越えランニング以後の症状の悪化を見ると、鵞足炎の可能性も極めて高い。
まぁ、鵞足炎であれば、靱帯、腱、皿、軟骨に異常が在る訳でなく、部分的な炎症ということ。症状的には、以前経験した左手のドケルバン腱鞘炎的な感じだし、痛みの質も非常に近い。これに対応したストレッチ、運動メニューの見直しも取り入れていこう。
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