平泳ぎ膝
膝の障害で負うリスクで可能性が高いのが、これ。
平泳ぎ膝は、平泳ぎ特有のキックを反復することによって起こる障害で、膝の内側側副靱帯や膝蓋骨下内側部に疼痛を感じ、競技中はもちろん、立ち上がるときや階段の昇降時に症状が出る場合がある。障害の主な原因としては、膝を伸ばすとき、脛骨が外旋し内側側副靱帯が引っ張られる場合、膝を曲げるとき、内側側副靱帯の前方線維が伸びる場合の2パターン。
ただし、平泳ぎ膝のメカニズムについては不明な点も多いが、説としては、膝関節のオーバーユースが原因でウィップキックとの関連が強い、という事。
ウィップキックは、膝を締めた状態から伸展・外反動作と下腿外旋動作を速く行うキックです。膝が完全伸展するのはキックの後半になり、その伸展動作によって大きな推進力を得ます。
一方、ウェッジキックでは、股関節外転の大きい肢位から股関節を内転させ、その内転動作が主な推進力になります。
膝への影響度は、ウィップキックの方が膝にかかるストレスが大きいと推察され、障害につながっていると言われている。自身の動作は、完全にウィップキックであり、今後暫くはウェッジキックで泳ぐ方が良いかも知れない。
対応は、運動前後には股関節回旋のストレッチを、練習後には加えて局所のアイシングを行いましょう。疼痛がある場合は、ウィップキックでない泳法を行うことも大切です。
予防も含めたトレーニング方法としては、キック練習の割合を考慮し、大腿四頭筋、内転筋の筋力強化と、ウィップキックの際の股関節外転角度と膝へのストレスを感覚的につかみながら自分に会ったキックを身に付ける必要がある。
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