男カワサキフラッグシップ、発表直前
11/4、カワサキH2が公開される筈。
で、H2Rが並列4気筒1000ccに遠心式コンプレッサーで300PS!という触れ込みで登場しているけど、ストリート仕様は200PSとかともいわれている。
で、現行フラッグシップを見渡すと、ZX-10R、それからZX-14Rがある。
ZX-10Rは1000ccで200[PS]/11.4[kgf・m]だ。ZX-14Rは1441ccで200[PS]/16.6[kgf・m]だから、リッターあたりは139[PS]/11.5[kgf・m]だ。仮に、リッター200PSだと280[PS]級となるわけだ。
で、H2Rっていうのは競技専用車両で300[PS]だけど、リッターあたり200PSのNAで発生させるには1500cc相当って事か?となると、現行フラッグシップの1441ccを少し拡大したパワーユニットをダウンサイジングによって実現しているというスタンスっぽい。過給器でNAの1.5倍の空気を吸わせているということだろう。トルク値は、11.4×1.5倍で17.1[kgf・m]辺りだろうか?
300PS!って数値に相当なインパクトを感じるけど、公道版は200PSとも言われている。
ベースエンジンの味付け的には、H2RがZX-10R的、H2がZX-14R的だとすれば、過給無しならリッターあたりの出力で140[PS]/11.5[kgf・m]程度で、これを+0.5[kgf/cm2]過給で200[PS]/17.1[kgf・m]に引っ張り上げているのかもしれない。
そして、トルクが1.5[倍]で17.1[kgf・m]となれば、NA換算でZX-14R的な1500ccクラスのエンジンに等しいとも言える訳で、考えてみれば、正しくZX-14Rのチョットアップスケール版という風にも見える。
出力を上げるには、回転数アップが必須だけど、リッター200PSというと、相当に下が厳しくなるし、恐らく、その性能を維持させるための管理はシビアになるのだろう。現実的にはリッター140PSというのが妥協点なのかもしれない。これがZX-14Rのキャラからも読みとれるし、この範囲に留めるのが全域における性能維持と経年劣化による性能低下を抑える事が出来るポイントなのかもしれない。ベースエンジンの高回転特性としては程々に抑え、それでいてZX-14Rの一クラス上を実現するために選んだ手法がS/C化ということかもしれない。S/C自体はそれ程の高過給を目指した構造では無く、精々+0.5[kgf/cm2]程度で、低速での過給は望めない遠心式コンプレッサーを用いているが、200PS程度を実現するには、これで十分ということなのだろう。
| 固定リンク
コメント