対処か根絶か
機械のトラブル、身体の不調、前者が事故、後者が病、疾病。
そういうモノに対する対応のパターンは二通り。多くが対処的処置で、本質的な原因究明による根絶処置っていうのは稀。
身体の不調での多くの治療は、西洋医学に基づいた処置が多い。内服薬、外用薬、注射等々は、殆どが対処療法。
今、何かと話題の糖尿病と合併症にしても、運動療法、食事療法が求められる一方で、非常に多くの薬が欠かせない生活が不可避のように語られている。そして、多くの薬というのは、基本は悪化した症状を抑えたり、発する痛みを緩和するモノがが多い。
糖尿病の前段である肥満からの回復、つまり、ダイエットにしても然りである。効能別のサプリメントが売られているし、食材についても特保の食品が非常に多い。
腰痛、膝痛、肩痛にしても然り。水が溜まれば水を抜く、関節が悪ければ交換する、痛みが酷ければ痛み止め、、、、やはり、同じだ。
調子を崩すには理由があるが、その理由以前に、崩れた調子による不調を補う対処のみが行われているのが現状。
対処的な処置というのは、崩れたバランスを前提に、不具合を麻痺させるために外から別の要素を加えるということ。つまり、別の要素を加えて初めて機能をバランスさせるということ。逆に言えば、本来の崩れた機能は放置する訳で、その崩れは更に加速して、更に、別の要素を加えたり、大きな修正が外部から必要となるという変化となる。
本質的な対策というと、源流的、恒久的対策であり、諸悪、不具合の大元を見極めて、それを対策する事が一番重要。但し、機能不良、事故、不具合の原因を突き止めるには、日々の変化が何によってもたらされたか?を敏感に感じ取るような注意力が必要で、因果関係を見抜く力を養う事が大事。何かの原因を因果関係から読み解く、、、この力というのは、簡単には身に付かない。変化が何に、如何ほど影響するか?の可能性を多く引き出し、それから解を選び出す能力であり、実は、しっかり勉強してないと身に付いていない能力かもしれない。
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