ボクサーエンジン
ボクサーエンジンというとスバルが代表的だけど、その低重心による高性能というのは聞くけど、実際のところ、どうなんだろう。
工業製品として成立している以上、何の問題も無いが、低重心によるメカニカルメリットばかり宣伝している風潮が拭いきれず、そうであれば、フラットエンジン故のメカニカルデメリットも少なくない事に注目してしまう。
低重心には違いないが、エンジンの横幅は非常に広くなるし、マスの集中度から見ると分散傾向になる。エンジン幅が広いというと、以前、幼馴染みの乗っていたインプレッサではタイミングベルトの歯飛びが起きやすく苦労していたし、フロントエンジン車の場合、足周りとのスペースの取り合いが結構シビアとなる。エンジン幅をタイトにするためには、ビッグボア×ショートストローク傾向となるけど、ショートストローク化による高回転化を狙うにも、コンロッド自体を長く稼ぐ事が出来ず、高回転化に不向きな面も残る。
ベルトが切れたら、スバルの場合は確実にバルブを突くし、、メカニズムならではのデメリットも少なくない。
確かに低重心だが、構造上、どうしても直列エンジンに較べると重量は大きくなるのも現実だ。
エンジン形式、マウント形式に拘わらず、最終的に何を目指すかを明瞭にする方が良いような、そんな気がする。
BMWというと直6FRというのが基本路線であったけど、直4は当然、最近ではFFモデルも登場。メルセデスも然りだ。メカニズムに拘る事も大事かもしれないが、どんなメカニズムであってもメーカーのアイデンティティを投影できる製品開発の方が重要なような気がする。
BMWは直6というよりも、BMWの直6は特別というスタイルだけど、スバルの場合は、スバルはボクサーという感じで、スバルのボクサーが特別という感じではない。
今は好調だが、メカニズムに拘りすぎると、それ故に、ジャンルによっては大きなハンディを背負い競争力を失いかねない。どんなメカニズムでもメーカーカラーを発揮できるような企業戦略が必要なような気がする。
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コメント
もっともですね!
正直、SUVとかミニバン迄をフラット4で作る意味が見えませんモン。
投稿: 壱源 | 2014年12月16日 (火) 00時00分
たしかに無茶な時代でしたが、誰でもF1に参加出来る良い時代でもありました。
スバルもエンジン型式に拘るのは良いですが、最近は型にハマり過ぎ、袋小路にハマってる様に感じます。
水平対向でも直4でもV8でもスバルはスバル!と言うような車造りを期待したいですね。
投稿: いちけん | 2014年12月15日 (月) 21時16分
こんばんは。良く知ってますね!スバルのF1用12気筒エンジン。バブル前夜の無茶な時代でしたよね。
投稿: 壱源 | 2014年12月13日 (土) 00時33分
こんばんは~
スバルは昔、数戦だけF1にエンジン供給した時がありましたが、エキゾーストの取り回し等、色々な要因が重なって思ったより低重心にはならなかった様ですよ。
エンジンも水平対向12気筒のヘビー級でした。
投稿: いちけん | 2014年12月12日 (金) 23時28分