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2015年1月23日 (金)

SF漫画

前々からの記事の通り、松本零士さん、永井豪さんの昔の漫画が面白い。
前回の記事アップの時は、興味が湧いて集めている最中。今は入手した漫画を一気読み中だ。
松本零士さんの、ガンフロンティア、ミライザーバン、機械化都市、インセクト、帰らざる時の物語、ミステリーイヴ、セクサロイド等々、、、、70年代の作品を中心に古本を調達して一気読みしているけど、ストーリー展開、漫画のデザイン、画風全てがマッチしていて非常に楽しく読める。

あのメカニカルデザイン、そして、男性のおいどん系デザイン、女性のメーテル系デザイン、そしてSFというストーリーのコラボレーションは非常に愉快。

SF作品における人物像の古めかしさと、メカニカル部分の新しさのギャップが非常に素晴らしいように思う。

SF漫画では、永井豪さんの作品も愉快だが、こちらはSFといっても技術の進歩を背景にした未来像ではなく、グロテスクというか怪物系の描写のデザインが画風と画質に末弟している。女性キャラクターの描き方は、正直、エロい印象があるが、今時の萌え系?オタク系のキャラとは一線を画したもので、筋肉質であり、なおかつ、モンスターとの合成で映える印象が強い。デビルマンとか魔王ダンテの描写が象徴的であり、この世界観というか、登場するキャラクターの創造力は感嘆させられるものである。永井豪さんの作品は、基本、男性が喜ぶエッチ系で、デビルマンに近い描写が興味深いのがキューティーハニー系の作品。悪役で登場する半人半獣のキャラクターはデビルマンのそれに通ずるが、出色の出来映えだ。ただ、これも色んな人の作画で、いろいろな作品があるようだけど、やはり永井豪さん作画の作品が一番であり、そこに登場する怪物系敵キャラのデザイン、画風は、SFというストーリーに非常にぴったり来るように思う。

SFというと、ロボット漫画を含め色々あるけど、ヤマト以降、マジンガーZ以降の色んな作者の作品は、世界観が拡張しすぎているし、デザイン、画風の基本は、松本零士さんか永井豪さんの作品の影響を色濃く受けた上で、登場男性の極端な二枚目化と、女性キャラクターでは女性の性の部分を強調しすぎた画風で、正直、萌えすぎ、オタク過ぎの印象が強すぎており、画風、キャラデザイン、ストーリーの三要素で保つべきバランスが何れも崩れた印象が強い。極端に言えば、視覚的要素に頼りすぎた構成のように見えたりする。

最近は、松本零士さんの昔の作品が一番お気に入りだ。

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