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2015年2月14日 (土)

GL/CX系縦置きOHV22°ツイステッドVツイン

国産車のエンジンレイアウトで過去に前例の無い希有なエンジン形式。
縦置きエンジンという括りでも非常に稀だ。古くはライラック、シングルならDSKのシングルエンジン、最近ではST1100、STX1300系程度。OHVというのは大昔のC100系の原付OHVエンジン。スポーツ株のC110、C115、上級のCM90、C200辺りまでがOHVだ。最近ではヤマハの大型車、MT-01系のVツインがそうだ。
クランクが捻った構造のVツインレイアウトとなると、GL/CX以外は存在しない。

そんなVツインエンジン。OHVでツインながら異様な程に高回転迄回るのが特徴である。このエンジンを搭載した最初のモデルはGL500で、発表時の出力は48PSというパワースペックだ。この発表時の段階で、シャフト駆動による静粛性、そして独特な排気音だったけど、自身は中学生の時に、これを見て一発で好きになったのである。Z2よりもCB750FourよりもGL500だった。
当時の雑紙の内容は今でも覚えているが、高回転迄良く回り、シャフトの癖も無く軽快に走るというもの。そして、プッシュロッドのジャンピングによるズレによってバルブタイミングを高回転側にシフトさせる事も考慮された設計ということ。
因みに、Vツインでは面倒臭いプラグ交換が非常に楽なのも大きなメリット。ただ、クラッチ交換、始動系(セルのワンウェイクラッチ)の交換は重整備になるのは間違いないが、、、

OHVながら相応のスポーツ性を狙った希有な存在ということで、或る意味、モトグッツィにも通ずる個性を有している訳だ。

実際に乗ってみると、独特な乗り味、そしてエンジンが車体に与える安定性、それらは横置きVとも、低回転型Vとも違うモノ。全域トルクで上迄回って、操縦性は素直。軟らかい車体でも前後動の少ない安定性、、、ツーリングスポーツとしては非常に優れた特徴を持っている。こんなモデルが少ないのは非常に残念。

今のSTX1300等は装備が豪快すぎて重すぎるし、大きすぎる。縦置きリッターVツインで1000cc程度のネイキッドツアラーモデルを何処か出さないモノか?

今は、全てが希望に適わなくとも、幾つかの要素が満足できるモデルを捜しているけど、なかなか行き着かないのが現状。

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