シートポスト
自転車では、サドル位置の調整を施す事で、実質的なシート角とトップ長が変化する。
そのため、逆に言えば、フレームサイズ、ジオメトリーの調整は、組み合わせるパーツで或る程度は変化させる事が可能だ。
また、一つのフレームで走り方に応じて漕ぎやすい位置に乗車姿勢を変更する事も可能である。
そういう意味で、シートポストでセットバック量が選べるというのは、自転車の使い方を拡げるという意味で非常に有り難い事だ。
単純に、サドル位置の調整について言えば、サドルレールのクランプ位置で或る程度変化させる事もできるが、レールクランプ位置は、出来ればセンター付近で固定するのが望ましい。前後に偏って固定すると、サドルに掛かる負担の前後バランスが狂い、一方側でサドルの破断が早まって生じる場合もあるからだ。
勿論、細かな用途に併せて専用のフレーム(自転車)を使い分けている人なら、こんな心配は不要かもしれないが、、、
但し、これは、駆動側において適切なジオメトリーを確保するという意味では調整可能だが、車体側からの操縦性や乗り心地において適切なジオメトリーを確保するという意味では無力である。
そんなシートポストだけど、入手可能なセットバック量は、概ね0mm~25mmのモノが多いようだが、自転車(フレーム)を組み上げる時、どんなセットバック量のモノを選ぶのが良いか?というと、選択肢が0~25mmならば、その中央値である+10mm程度を選ぶのがお奨め。
理由は、実際に組み上げて乗ってみると、案外、微調整が必要で、前後に動かす選択肢があれば割と簡単に対応可能だから、サドル位置を前後に動かせる幅を確保するのが良い。
但し、ズバリ決まっているのであれば、セットバック量は好きに選んで良いだろう。
因みに、自分自身としては、セットバック無しのモデルが一番好み。セットバック無しで前後二本留めでトリムが無段階調整可能なタイプが一番好み。調整が無段階というのに併せて、ピラーのポスト(直管)部が長く見えて格好良く感じるから。
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