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2015年2月 3日 (火)

金属フレーム車の造形美

自転車において、カーボンフレーム車は殆どが一体化されたような形状で、そのデザインの視覚的影響は、全体形状とカラーリングが多くを占めている。
一方で、金属フレーム車は、構成要素たるフレームパイプ自体が規格品であり、全体形状よりも、パイプ同士の接合部の造作の違いが視覚的影響の違いのようになっている。

金属フレーム車の接合部のパターンは、大きく分けて次の3通り。

1.ラグ(イタリアンカットラグ、コンチネンタルカットラグ等)ドフレーム
2.ラグレス、ロウ付け
3.ラグレス、溶接

この内、一番多く見掛けるのが3.の溶接式。これは、結合するパイプの種類を問わず、更に接合する角度も問わず自由度が極めて高いのが特徴。価格帯的には安いモノから高額なモノまで非常に幅広い。溶接というとTIG溶接式のモデルが多い。
溶接ビードがそのままのモノもあれば、表面が滑らかに仕上げたモノも少なくない。
個人的には、フジチタンとか住友のMAXチタリオン、或いは、ステンレスフレーム車で接合部が極めて滑らかに仕上げられたモノが美しいように思う。

最近は少数派だが、ラグレスフレームの中にはロウ付けフレームもある。見た目は溶接式フレームでビードが残っているものとは一線を画す美しさである。まぁ、溶接後のビードが仕上げられると違いは判りづらいのだが、、、、
そんなロウ付けラグレスフレームといえば、東叡車の定番。そして、昔ならシルクの海野パイプを使っていた時代のピスト、ロードのユーテクティックが有名。この辺りの接合面は非常に滑らかに仕上げられており、非常に美しい。

80年代のフレームでは主流だったのがラグドフレーム。これはパイプ継ぎ手にパイプを差し込んでロウ材を流し込んで接続するタイプ。基本的なフレーム形状が決まっている場合は、定番的な製作が可能。フレームの下地をメッキにして、このラグ部分をメッキ仕上げとする等、造作上のアクセントが付けやすく、デザインの自由度は最も高いかもしれない。

強度等に色んな意見はあるだろうが、素人が乗る分には差異は無いだろう。コンベンショナルな形のフレームならラグが調達出来ないって事はない。見た目の好きずきで選ぶパターンだが、個人的にはラグドフレームでラグメッキ仕様が一番好き。
まぁ、東叡車のフレームに拘るのなら、王道的にはラグレスフレームだとは思うけど、個人的には、メッキラグが好み。後は、個人的にはシルクのラグレスのピストR1、ロードR2を持っているからというのもある。

まぁ、なんにしろ、金属製フレームは、拘った造作の一本を手に入れる事が出来るのが大きなメリットだ。

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