新しい?
毎週単車に乗って思う事がある。それは、S4ガンマ、CXの古さとSVの新しさだ。
SVは新しいと言っても1999年式である。既に16年落ちだ。自分が大学生だった1984年当時で16年落ちというと、1968年式だが、1968年(昭和43年)式の単車なぞ存在しなかった事を考えるとビックリである。
16年落ちは十分古いけど、実際にのると実に近代的なのだ。セル一発で軽く始動するし、二気筒がばらつく事もない。チョーク始動後、直ぐに安定する。アイドリングオンリー的な管理を行ってもプラグがかぶったり、煤ける事もない。実に快適である。
乗っても、車体は軽く、剛性感タップリ、操縦性も優れ、久しぶりに乗っても安心して走る事が出来る。素晴らしいモノである。
コレに比較すると、失火気味で片肺気味になりがちで、アイドリングオンリーな管理では、確実にかぶって、煤けて始動不能に陥るCX、ガソリン、オイル臭が強烈な2ストガンマというのは、如何にも70年代、80年代を象徴している。流石に古い。そして、この古さは、今から15年前の段階でも感じていた。今のガンマは1988年登録だから27年落ち。今から15年前で12年落ちだが、今の16年落ちのSVよりも遙かに古くさい印象だった。同様に、1982年式のCXだって入手してカスタムを施した1994年当時の12年落ちの段階で、相当に古くさい印象だった。ガンマもCXも12年落ちの段階で、既に調子というか機械の完成度からくる信頼性は、今同様の古くささ、頼りなさを持っていた。それに較べると、SVは何と近代的な事だろう!
単車が近代的に変化したのは、何となく1988年頃に登場したモデルが先駆けであり、全てのモデルが近代的で高い信頼性を得たのは、1994年の頃だったように思う。1994年以前に販売されていたモデルの幾らかは、前時代的なモノが残っていたが、1994年以降のモデルは全てが新しさを兼ね備えていたように思う。しかし、1994年式というと、既に20年落ちなのだ。20年も経てば樹脂の劣化、電子部品の性能低下等々は不可避なのだが、それでも1994年以降のモデルは比較的新しく、実用上の不具合は殆ど感じないようだ。
世間的には古いけど、自分的には十分新しいSV、、、、コレに乗ると、今?のバイクの新しさというか、そんな空気を感じる。
ただ、関心を持って新しいモデルを見ていると、2003年以降のモデルは、更に時代が一つ進んだ印象を受ける。ネイキッドモデルがエキストリーム系エッセンスが盛り込まれ、ストリートスポーツの一つの形が生まれているし、スポーツモデルも電子制御がガンガンに入り込んで、スペックもそれ以前と比べると飛躍的に向上している。更に機械として精度と信頼性を高めているのだろう。
単車の進化を見ると十年刻みにトレンドが生まれているようにも思う。1970年代の趣味としての商品展開、1980年代の趣味性が深化した時代、1990年代の信頼性が高まった時代、2000年代以降は信頼性+環境性能の時代という印象。1980年代迄が商品として成長期、1990年代以降は商品、市場が成人したような印象だ。新しさ、、、果たして、今後は何がなければ新しさを感じなくなるのだろうか?今、自分の印象では信頼性だが、今後は環境性能がなければ古くさく感じるようになるかも知れない。
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