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2015年4月28日 (火)

やっと、SVの不調原因解明

エレメント交換、キャブOH、燃料コックOH、ダイヤフラム交換、燃料ホース交換、負圧ホース交換しても7000rpm以上での吹けない状況は改善せず。なお、年初にバッテリー新品、プラグ新品している。

その後、インシュレーターの亀裂を確認し、負圧ニップルの根元部にセメンダインsuperXを塗布しても改善せず。接着を疑い、インシュレーターを新品に交換し、組み付け箇所には耐熱高真空シリコングリースを使い慎重に組み付けても改善せず。アクセルワークによっては、吹けない状況が変化するので、スロットルポジションセンサー(TPS)を疑い、導通と信号の出方を確認しても症状に変化無し。
更に、イグナイター、レギュレーターを予備品に交換しても変化無し。

完全に袋小路。只単に、徒労感が増すばかり、、、、、。しかし、明らかに酸欠症状なのは間違いない、、、、、、

で、おもむろにエンジン周り以外を眺める、、、、、すると、タンク裏には消音スポンジ、、、、もしかして、これか?と思い、スポンジをチェック、、、、、部分的にブヨブヨしている、、、、、一部が剥がれ掛けている。これがダクトを塞いでいる?との疑惑が浮上。

ということで、このスポンジを前半分、つまりエアクリーナーダクトの丈夫に相当する部分をカットして除去してみた。すると、、、、高回転迄しっかり吹け上がる。問題無しである。そう、燃料タンク裏のスポンジが吸気圧で引っ張られエアクリーナーダクトを塞いでいたのだ、、、それ、気付かないだろう、、、普通は。このスポンジ剥離がダクトを塞ぐというのは、SV固有、或いはスズキ製Vツイン特有の症状といえそうだ。

ガンマもクリーナーダクト上にタンクがある構造だけど、タンク裏には吸音スポンジは無い。しかし、SVはスポンジがあるのだ。このスポンジの両面テープの粘着力が経年劣化によって剥がれ、浮いた部分が吸気圧力で引っ張られダクトを塞いでいたのが不調の原因である。つまり、他は異常無し、、、結局、不調を疑って交換した部品、SIMOTAのエアエレメント4800円+純正ダイヤフラム3500円+純正インシュレーター5200円+DAYTONAのφ6mm耐油ホース900円の合計14400円は不要だったわけだ。これに修理に要した週末3日が、、、、勿体ない。チョイ前には、バッテリー新品、プラグも新品にしているけど、これは予定通りだから仕方ないにしても、結構な出費である。

取り敢えず、滅茶苦茶外れにくかったインシュレーターのネジを六角穴付きのキャップサラネジに交換して今後のメンテナンス対応を改善したのが改善点といえば改善点だ。しかし、この構造、SV400~650、もしかしたら1000も同じ構造だろう。すると、数年の内に燃料タンク裏に両面テープで貼られた吸音スポンジの剥離は起こりうる症状の筈、、、しかし、これを訴える人はネット上でも見当たらない、、、、まぁ、650でローで7000rpm以上に引っ張ると、結構な速度域だ。ツイン故に、普通に走るにはシフトアップは4000rpm程度、高くても5000rpmくらい、、それなら気付かないのも不思議は無い。案外、みんな回して走らないのかも知れない。それ故に、誰も気付かないし、不調を訴えない、、、、そうなのかもしれない。

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