最新のミドルツイン
気になっていたので、店を回って試乗してきました。
一台目はMT-07です。
非常にコンパクトです。重心位置は高めですが、比較的軽量なので扱いは楽勝です。
愛車のSVと比較すると、乗るべき世界が少し違うようです。エンジンはパワフルですが、上の回転域での吹け上がり方は、SVの方が軽やかに回ります。パワーの差は、それほど感じません。アクセルワークでフロントがリフトする感覚もSVに近いですが、アップライトな分、激しく感じます。ラフなアクセルワークを意図的に行っても変な挙動は示しません。
市街地での取り回しはSVを上回りますが、アベレージを上げて旋回する時はSVの方が安定します。エンブレは、SV程激しくありません。よく調教されています。400ccマルチ並みとは言いませんが、400マルチに乗れる人なら誰でも乗れるでしょう。
これなら、リターンライダーでも乗りやすいかも知れませんが、前傾姿勢で峠を走りたい、昔からのローリングオジサンにはSVの方が良いかも知れません。
次はNC750Sです。
パッと見は、派手さのないオーソドックスな構成です。巷ではMT-07と比較されているようですが、ジャンルは全く違います。恐らく、NC750の方が将来的には幸せになるような、、、そんな気がします。
実用トルク優先の今時珍しいロングストローク設計です。270°クランクということでVツインのようなトルク特性らしいですが、愛車のCXと比べると、モロにパラツインです。音も連続音で、Vツインとは、どこか違うように思います。CXの排気音は、『ダダッ、ダダッ、ダダッ、ダダッ、、、』ですが、NCは連続音に聞こえます。一発目のトルクはNCの方があるようですが、吹け上がり方はCXの方が軽やかです。
操縦性は車重を感じさせない安定感で、長く付き合えそうです。アクセルのオンオフで車体がギクシャクするような事はありません。これ、誰でも乗れそうな気がします。
我が家のCXは高回転域からアクセルを閉じるだけで、リアがロックし左右にスライドを発生させることもありますが、そんな事は皆無です。驚くほど従順な操縦性です。
個人的には、動力性能に不満は無いですが、エンジン音、振動にもう少し感性を刺激する要素が欲しいですね、、、、。
それにしても、ハイコンプのミドルツインということで、エンブレがどうよ?って思っていたのですが、拍子抜けするほどです。ミドルツインで270°クランクなら、TRXの方が遥かに刺激的で個性的です。ツインの癖を良くも悪くも感じさせるTRXとかSVの方が遥かに楽しいような気がします。
現ミドルツインの買い換えを思案中ですが、取り敢えず、現行のミドルツインモデルへの入れ換えは無さそうです。
今どきのモデルは、エンジンキャラクターをダイレクトに感じさせる個性はありません。鼓動も癖も極力感じさせないように作られているようです。今後は、ABSが標準化されるようですが、二輪の操作は個別に乗り手が行う事で、二輪の運動能力が乗り手次第という部分がかなり薄まっていくような気がします。
ミドル以上のツインというのは、個性が強く、刺激と個性が際立って居ましたが、少なくとも、NCもMTもミドルツインという型式は理解できますが、個性というか癖は皆無です。
癖と個性が無いなら、、、、、こういう型式に拘る必要性が感じられません。
それでも、敢えて個性的なのはどっち?と判断すると、意図的にパワーユニットから二輪車らしさを消し去ってフレンドリーさを追求したNCかな?と思います。
将来、乗り換えるとすれば、、、、MTではなくNC750系になるかとは思いますが、走りに拘りを持つ内は、SVでOKです。
SV1000S、VTR1000F、グッチV7、グッチ1100系、、、、、この辺りの現車を再度確認したいものです。
ここに来て、にわかにグッチが気になります。
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