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2015年4月29日 (水)

で、乗り較べてみた。

SVがやっと直った。で、その間、一番調子が悪かったCXも毎週乗っていると、いつの間にかセル一発始動出来るようになった。で、毎週、ガンマ、CX、SVに乗っている。
車重とトルクバンドから言えば、発進直後に一番パワフルなのはSVである。CXに較べると爆発感がダイレクトだ。SVは、7000rpmから音色が変わるけど、中回転域の吹け上がりに較べると若干大人しくなりながら9500rpm迄回るが、一番美味しいのは5000~8000rpmだろうか?

同じVツインだけど、CXはフライホイールマスの大きさを感じさせるトルク感である。爆発トルクによるパンチ力よりも滑らかな大きな力を感じる。振動自体はSVよりも低振動で、パワーバンドは全域で、7000rpm以上の頭打ち感も少なく綺麗に9000rpm迄回る。全体的に非常に滑らかなトルクである。アクセルを開けると先ずはフライホイールが駆動されて、その後に車速が乗るような印象である。低回転からのギクシャク感は極めて少なく、エンブレもSV程強烈ではない。全てがマイルドなのが特徴である。

出だしのトルクは薄くツインの250cc並だろうが、回転が上がるにつれて吹けが速くなるのがガンマだ。中高回転域でアクセルを開けるのを躊躇させるような吹け上がりの速くなり具合が一番過激だ。7000rpmからは一気に10500rpm迄瞬間的に吹け上がる。一番、その気にさせる。ローギアであれ、パワーバンドに入れる事は稀。7000rpm以上に入れる事は殆ど皆無だ。加速の際には、重量が消えたような感覚だ。

三者三様。トルクの絶対値は恐らく同じくらいだろうけど、乗り味は全く異なるのが興味深い。共通点は意外なポイント。それは、カットインが滅茶苦茶軽く素早く出来るのが三台の特徴。しかし、この軽さに効く要素は皆別だ。ガンマは絶対的な軽量さが効いている。SVはクランクマスが少ない単気筒かのような軽さ。CXは縦置きクランクならではの抵抗感が全く無い感じ。車体の縦揺れが全く無いのも特徴だ。予想外だろうけど、カットインが一番軽いのはCXである。
パワーと操縦性、SVは全てに於いてガンマとCXの中間的なキャラだ。

この度、SVの復調により愛車について再考してみた。程良いパワーでパワー不足感は皆無。軽量コンパクトな車体で峠から街中で扱いやすい。そして中程度のメンテナンスなら日曜整備で対応可能だし、手出しが出来ない電子デバイスの少なさは長期維持に重要なポイントだ。90年代後半のSVについては懸念していたものの、案外大丈夫ということが判った。

今回、結構バラしては組んでを繰り返し、SVの補機類メンテなら取り敢えず自分でも可能という判断。補機類メンテで大抵の不調は改善するから、補機類メンテが何処まで自分で出来るか?は結構重要なポイント。SVの良いところ。比較的現代の車両だけど、構造が基本的に単純。80年代モデルとの最大の違いが、スロットルポジションセンサーである。これがイグナイターの進角制御に関わっている点が昔のバイクと違うポイントのようだが、それ以外は、昔のバイクだ。キャブというのが大きなポイント。メンテが自分で出来るのはポイント高い。燃料系も燃料ポンプは無しで負圧コックオンリーというのも安心。V型でキャブ脱着が面倒臭いとも思われるけど、Vツインだから思ったより簡単。この簡単具合はポイントが高い。

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