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2015年4月16日 (木)

広島都市開発は失敗のような、、、

アシアナ航空の着陸失敗、、、まぁ、場所が場所だから、、、、広島空港は、広島市江波地区から山間部に移ったけど、天候が急変し、霧も多く非常に不安定な地域。確かに、土地は安いのかもしれないが、気候迄は変えられない、、、、正直、空港を山間部のあの地域に持っていったのは、今でも失敗だと思う。

そういえば、広島大学も千田地区から東広島市に移転したけど、やはり、大学は広島市内に展開していた方が良かったと思う。通っている時も思ったし、大学機関に出向く時も、そう思う。

道路行政のありかた、新交通システムの展開の仕方、街作り、再開発についてもそう思う。

今現在、広島空港が移転した江波地区はどうなったか?というと、半ば廃墟モールのような『マリーナホップ』、そして広大な土地が余り、無駄な空き地が拡がっている。
広島空港が移転し、今の広島空港とのアクセス向上のための都市高速では、開発に際しては多くの問題が発生し、スムーズに進んでいないのが現状。
将来的に、広島空港の役割を考えると、おそらく周辺都市の空港に顧客を奪われて地位の低下は防ぎようが無いだろうし、そうなると、莫大な経費を掛けた高速道路網も効果的に運用されるか?というと、かなり怪しい。そもそも、広島空港自体の安定的な運用とか利便性の面では期待出来ないだろうし、、、

都市の再開発自体がチグハグで都市の地盤沈下が避けられないような印象が強い。

広島空港は、昔の位置で国内の主要都市と小型ジェットで結ぶという運用に特化すべきだったように思う。敢えて国際線運用を目指し大型旅客機の運用を目指すというのが間違いだったようにさえ思う。江波地区の今の衰退度合を見ると、江波地区への集客を進める施策の方が良かったのではないだろうか?
広島大学跡地も、マンション計画はあるようだけど、未だにポッカリとした空き地状態。大学自体の広さや人数に拘らず、本来の位置で密度と質の高い教育機関を目指すべきだったようにも思う。移転させる事によって生まれた空き地の利用という面でみると、マンション、ショッピングモール止まりである。都市圏の抱える人口を考えると、果たして、それ程のマンション、ショッピングモールが必要か?と感じるのだが、、、、

百万都市といっても旧市内で考えると数十万レベルである。そういった都市規模に併せ、大学機関、空港といった都市インフラを集積して都市インフラ間のアクセスを最小コストで密接にリンクさせるような都市開発が本来必要だったように思う。都市高速にしても、空港のあった江波地区、港湾設備のある宇品地区、そして鉄道拠点である広島駅周辺のタイトな三角エリアを循環させるような都市高速を整備し、コンパクトで流動性の高い都市開発を行うべきだったのだろう。僅かな人口しかいない広島で、背伸びした国際線誘致、規模の大きな大学を市外に分散配置したところで、人やモノは集まらない。結果として密度が薄く連携が取れない都市に成り下がっているというのが個人的な感想だ。
この規模の都市に、箱モノを点在させるような都市開発では、不便なままであり結局は投資に見合った効果は得られない。規模に応じ、集積度と質を高めた都市開発、、、何故に、行われなかったのだろうか?

今現在、都市再開発と称して、広島大学跡地、広島駅前、広島空港跡地の再開発が進んでいるけど、高層建築で基本はマンション。そして、部分的に家電量販店、ショッピングモール、、、そんな商業施設を入れるだけ。商圏として大きくない広島に、似たようなショッピングモールを乱立させても果たして成立し同時に共存を続ける事が可能か?というと、現時点における八丁堀と紙屋町の繁華街エリアが同時に繁栄しない現状を考えると、都市部から離れたエリアに商業施設を散財させて集客可能か?というと、かなり怪しい。

広島のような地方都市が、関東、関西の人口集積度の高い都市のような風体を目指す都市開発が必ずしも正解ではないように思う。特に、首長が今の市長と同じ方向性の人は、ミニ東京の実現を正とする進め方だが、広島という都市は、以前の秋葉氏のような進め方の方が適しているようにも思う。

広島という小さな三角州の上に拡がる都市である。本来は、三角州デルタの頂部に広島駅、端部の東に広島港、西に広島空港と配置されており、中央部が中枢商業地として形成されていたもの。この外部から人が集まる交通拠点同士を、新交通システム、都市高速で循環的に接続し、どの拠点からも中央に短時間に人を集める事が出来るような都市設計を行うべきだったようにも思う。空路、陸路、航路をリンクさせて都市開発を見たかった気がする。三角州に拡がる都市にしかできない都市デザインであり、それが失われていくのは残念でならない。三角州の三角の頂点に交通拠点を配置することで、その周辺地域の特徴付けと地域開発を進める事で、狭い三角州の貴重な土地を大きな目的を持たせた開発が可能だった筈だ。拠点的機能を失い、取り敢えず、無駄なマンション、空き地を作っても、地域に目的がなければ発展は望めない。それが施設移転後の街の寂れた今の様だろう。
地域に特色付けが明確になるほど、その地域に進出する産業や企業の特徴が決まるモノ。それが地域の特色を更に色濃くするもの。そういう呼び水的な都市計画が必要な筈だ。

今のような交通拠点、その他機関の県内分散を進めると、広島市自体のエリア拠点としての地位は間違い無く地盤沈下するだろう。

十年、二十年後の広島市、今より衰退しているような、そんな気がする。

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コメント

そうでしたね。当方、東部在住なんで、
ただ、けんか腰はNGですね。

投稿: 壱源 | 2021年6月14日 (月) 19時11分

江波ではなく観音ですね。
地名も覚えれないような奴が広島を語るな。

投稿: なよ | 2021年6月14日 (月) 18時29分

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