今のコンディション
一月エンド以降、毎週末単車に乗って2ヶ月が経過。
ガンマについては、燃料コック修理、バッテリー交換、プラグ清掃、オイル補充、ブレーキOH、キャリパー交換で、現状はキック一発始動でアイドリングも安定し、下から上迄綺麗に吹け上がる状態を維持している。ラフ?なアクセルワークでは、簡単にリアホイールはドリフトアウトする。パワーは十分だ。高回転域が使える事を確認しようとするにも、市街地では速度が直ぐに上がるので無理。失火も無しで、コンディションは30年落ちにしては上々である。
CXでは、バッテリー交換、プラグ交換、エアエレメント交換、ブレーキOHで、やはり始動性は良好。一発始動は稀なものの、数回以内に確実に始動出来て、下から上までしゃくることなく綺麗に吹け上がる。調子はかなり復活した。不正爆発も無く、トルクがスムーズに取り出せる。非常に乗りやすい。こちらも、33年落ちのモデルにしては、冬眠直後の不調の様子は全く無し。
SVは、もともとセル一発始動していたが、峠走行中、7000rpm近辺で引っ掛かる挙動を発見。最初は、進角不良?イグナイター?とも思ったけど、じっくり開けば回りきるから電気系統では無さそう。普通の運転で上がぼこつくというと、高回転が濃いのか?ということで、エアエレメントをチェック。かなり汚れていたので、エアエレメントを交換して試走。しかし、相変わらず、上で引っ掛かる。濃いのか?、、、、で、プラグ確認すると、どちらかというと焼け気味である。ガスが濃いのではない。更に、標準熱価より低いCR7Eが装着してあったので、CR8Eに交換するも状況は改善せず。
で、状況はじっくり開ければ上迄回る、、、ということで、アクセルの追随性が悪いちおうことでダイヤフラムを疑いキャブ開放。すると、前バンクのダイヤフラムの噛み込みを発見。そういえば、購入時にショップでバクダンキットを組んで貰ったのを思い出し、それが原因?と疑い、ダイヤフラム交換。序でに、キャブもノーマルジェットに戻しOH実施。で、乗ってみると、、、、、やはり、状況は改善せず。ダイヤフラムでは無いようだ。ジェット類もバクダンキットが悪い訳ではない。ノーマルジェットでも同じ症状。寧ろ、バクダンキットの中低速のトルクの厚さを逆に感じる程、、、、
アクセル開度によって回ったり、糞詰まったり、しかしプラグは焼け気味で、燃料が濃い訳でもない。寧ろ、薄いのか?、、、少なくとも、電気系では無さそう。
次は燃料供給が追い付いていないのか?ということで、燃料周りをチェック。すると、タンクから二つ目の負圧コック~キャブ間のホースが折れ曲がっている、、、、これか?ということで、ホース交換。序でにコック清掃も実施。コックのOHで確認するも、コック内部は非常に綺麗なモンである。ホースは一応新品に交換、、、で、乗ってみると、、、、状況は改善せず。
考えてみれば、低速でキャブにガソリンがしっかり入った状態からでもアクセルワイドオープンすると糞詰まる。油面異常とか、ホース、コックの詰まり、折れ曲がりだと、全開走行が長い状態が続いた時に燃料不足となるわけで、フロートにガソリンが十分ある時には、起こりえない症状。つまり、燃料供給系では無いのだろう。
症状を更に特定するために、色んな操作をトライ。当初は決まった回転数と思っていたけど、どうやらアクセル開ける速度にも連動して一気にフルオープンすると5000rpmからでもおかしい、、、、。アクセルのオペレーション速度が速い程、ぼこ付く、、つまり、アクセル開度変化に連動する状態数というと、圧力である。圧力変化が大きいとアウトとなるわけだ。燃料系統(供給詰まり、油面低下)だと、全開運転が長いと油面が下がり燃料不足となるけど、突然のアクセルオープン時のみの症状となると、圧力周り、、、、もしかして、二次エア?と思いインシュレーターを確認。
すると、全般のゴム硬化とフランジネジ部近辺表面上のひび割れを確認。負圧ニップルの取り出し部に隙間もあるにはある。しかし、亀裂が貫通している訳では無さそう、、、、
そこで、負圧ニップルの亀裂部をセメンダインsuperXで埋めてみた。
で、乗ってみると、状況は少し変化するものの、改善せず、、、、、、、、しかし、当初より状況は改善しているのは間違い無い。暫く乗り続けると、状況は徐々に悪化、、、、
そこまでで判ったのは、これインシュレーターだろう。エアを盛大に吸い始めると全く動かなくなるので、修理出来るまで乗り出さない方が良さそう。
ここまでの試行錯誤の結果、疑わしいのはインシュレーターからの二次エアの吸い込みか?ということ。但し、パーツ入荷迄は確認出来ず。
インシュレーターのトラブルと言えば、大学院時代、12Vの最終型角目のCB125JXを175化して乗っていた。これにインシュレーターとキャブにZ200を移植して乗っていたが、東広島を午前2時にスタートするも、八本松駅でエンジンストール。その後、国道二号線を広島迄押して帰った事がある。海田のショップに辿り着いたのが午前8時過ぎ、ショップで確認するも異常は目視出来ないものの、インシュレーターを疑い、アルミテープで一周巻いてみると、いとも簡単に始動、、、、つまり、インシュレーターがアウトだったのだ。高圧縮エンジンの負圧はバカにならない。SVも騙しながら乗ると動かなくなる可能性もある。ということで、パーツ待ちである。
ところで、下駄バイクのAV50は何時もキック一発始動で調子良いです。結構、便利なんですね、こういう原チャリは、、、AV50のインシュレーターというか、インテークマニホールドはアルミ鋳物だから二次エア吸い込みのリスクは殆ど無し。
ガンマは殆ど直付けだから、そのリスクは無し。CXではゴムとアルミのハイブリッドだけど、構造が単純だから万が一の際はアルミテープで或る程度の対応が可能だから走行不能にはならない。ゴムのインシュレーターでニップル埋め込みのSVのインシュレーターは補修が難しいので厄介だ。
こういう症状に遭遇すると、劣化部品が交換以外対象不能なのは困りもの。1990年代以降のモデルはパーツの樹脂化率が高く、形状も複雑で部品交換以外の対応が不可能なモノが多い。ガンマ、CXの30年落ちに較べると半分の15年落ちなのに、劣化耐性が低いのが難点。ガンマ、CXは、その点結構丈夫だ。
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