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2015年4月 4日 (土)

○○世代

4月新年度、この時期になると、○○世代だから、、、という話が飛び交っている。
バブル、氷河期、ゆとり、さとり、、、、分け方によって様々だけど、こういう分け方自体無意味な印象。これって、新たに社会に出てくる人を一つの傾向の当て嵌めようとしているだけにしか見えない。正直、年齢によって生きてきた時代が違う訳で、その時代背景が世代の特徴。それ故に、世代と特徴を当て嵌めるために、揶揄するような言葉を使う事自体が厭らしい話だ。

こういう世代ネーミングを考えている奴こそが、一番あほくさい。

世代なんて関係無いだろう。結局は、個人次第。どんな時代でもどんな世代でも、ある比率に従って、時代を引っ張る人、引っ張られて動く人、対向する人、怠ける人、何もしない人、何も出来ない人、、、に分けられている。そして、それらの人々は、輪切りにされて企業に分配されている。人気の高い企業では、引っ張る人が集まる反面、人気の無い職種には、何もしない人、出来ない人が集まっている。

一般的に、企業の先輩社員百人とか経営者百人に聞きました的なアンケートを見るけど、世代論を語る前に、企業カラーというか企業従業員資質の方が支配的と考える方が自然だ。
企業の資質、カラーに応じて、能力的、資質的に同じ様な人が毎年入っている訳であり、新しい世代に対する不満というのは、企業に属して養われた自覚と成長故の事。己の若い世代の頃と照らし合わせば、恐らくは、同じ企業ならば先輩社員も新入社員も似たようなモノだろう。冷静に聞いてみれば、経営者、先輩社員の新入社員を揶揄する表現というと、、、、、正直、己の昔の事を棚に上げて、、、、人の事いえた口か?というのが正直な感想だ。

何時の時代でも、ずば抜けた発想、能力を持つ奴は存在するし、責任感の無い奴も同様に存在する。世代毎に括るよりも、能力別に輪切りにされて分配された企業組織毎に人的カラーが異なっているのである。

これから就職活動をする人には、己の真の実力をよく考えた上で、己が活躍できるフィールドを保ち、己の能力で通用するレベルをしっかりと見極めて企業を選ぶ事を推奨する。フィールドがあっても、全く通用しないレベルだったり、或いは、その逆だったりするともしかしたら不幸な事になるかもしれない。自身の性格、スキル、レベルを冷静に見極める事、これが重要だ。どんな人でも、適性度バッチリの働く世界は存在する。その適性度というのは、やはり自分の活躍出来る世界がそこにあるかどうか?を見極める事だが、企業の先進性、風土を見れば、どんな能力がホントに必要かどうかは、判るはずだ。背伸びも禁物、楽して凄そうという意識も禁物だ。

理系で研究熱心な帝大系、旧制一期校の修士以上ならば、活躍する場は、従業員は最低でも1000人以上、できれば10000人以上の企業規模で、数十人以上体制で確立した研究組織を有する大企業でなければだめ。地方私大卒で研究したいけど、実はバイト、部活中心で過ごした学生で基本的な知識習熟が実は怪しいのであれば、製造業で、研究活動が名ばかりの1000人未満の中堅企業以下の方が、幸せかもしれない。そんなモンである。

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