ショートクランクでクランクフォワードを
後傾気味のポジションが取れるようなクランクフォワードバイク。シート角が従来より寝た自転車では、漕ぐ際にペダルを踏む足の位置は、普通自転車の拇指球近辺とは異なる場所の方が力が入りやすい。具体的には、土踏まず~踵の辺りだ。
その場合、足の往復運動で股関節の動きが広くなりすぎないようにするためには、クランク回転によるペダル位置の前後移動距離は短いほうが楽。
筋トレマシンでレッグプレスマシンがあるが、レッグプレスではストローク方向は長いけど、踵の位置は直線運動である。踵の位置が直線的に動かない方が力がダイレクトに伝わるように感じる。そういう意味を考慮すると、クランク長が短めの方が楽とも言える。
但し、クランク長を短くし過ぎると、同じ駆動力を得るためにクランクを送る力が大きくなるために、過度にクランク長を短くすると、結果的にペダルを踏む力が重たくなる事態に陥る。
クランクを回すモノと考えるか、クランクを蹴り出すモノと考えるかで、ポジションと漕ぐ方向性のベストは異なってくる。
クランクを回すという概念が、今のロード、ピスト的なモノ。クランクを蹴り出す概念が、クランクフォワード、リカンベント的なモノかもしれない。
今回、クランクフォワードデザインとしてシート角が60°程度で組み立てて乗った感想だが、ロングクランクよりもショートクランクの方が力が入れやすく、足の戻しの際に楽に上死点迄戻せるように感じた。
今は、60°程度のシート角、サドルポジション+300mm位置の高さがグリップポジション、これでクランク長は152mmである。案外楽だし、登坂能力低下も少ない。
そういえば、リカンベントは坂道に弱いと言われていたけど、坂道に弱い原因はポジションの変化による漕ぎ方の変化の影響もあるかも知れない。
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