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2015年4月18日 (土)

ガンマ500の速さは、、、、普通。

ハッキリ言って、今の時代で比較すれば、全く大したこと無いだろう。
最新のリッターバイクは当然、600ccクラスにも適わない。市街地における発進加速では、ミドルクラスのツインエンジン車にも劣る。
毎週末、CX、SV、ガンマを同時に乗るけど、発進加速が素晴らしいのはSVである。ガンマは、、、、、良くて400ccツインレベルの発進加速。速度が乗って以降なら、そこそこ速いけど、それでも600ccクラスには適わない。そんなモンである。まぁ、加速感は素晴らしいけど。

しかし、それでもパワーバンド域での吹け上がりは十分であり、そこを続けて開け続けるには、それなりの道と度胸が必要。逆に言えば、他と較べると速くはないけど、走る分には不足のない速さという感じである。
新車当時の定地テストのデータを振り返ると、最高速度は246km/h、ゼロヨンは10.64秒とされており、数値だけ見ると十分速いけど、トルクの弱い2ストで、それなりの性能を発揮するには乗り手のスキルが相当に必要であり、普通の人が乗っての比較となると、こんな加速は得られないだろう。

しかし、実際に走ると、十分以上の能力を有している。特に、マフラーを交換するだけで大幅な軽量化が可能。トレンドのホイール交換で更に軽くなるし、外装周りのFRP化を施せば更に軽くなる。この軽さは、実際に走る際に極めて重要であり、乾燥重量で130kg台を実現するのも簡単に可能なのだ。タイトな峠では、この軽さは大きな武器になる。
タイトな峠でなくとも、軽さは減速を素早く終わらせ、素早いカットインが可能となるので更に有効である。
エンジンも2ストでエンブレによるバックトルクは殆ど無視出来る。これは、コーナーへのアプローチ動作を極力遅らせる事に大きなメリットを与えてくれる。パワーバンド内をキープしている限りは、アクセルコントロールに対して、素直且つ素早く必要なパワーをギクシャクさせることなく取り出す事も可能で、パワーバンド内ではアクセルワークが滅茶苦茶コントローラブルであり、ツインのようなギクシャク感、マルチのようなタメの長さは皆無。素早く且つ素直にパワーが取り出せるのは大きな美点である。

ガンマ500の良さ、実はパワーではなく、軽さと扱いやすさである。必要なパワーを必要に応じて過不足なく取り出せる。そして、そのための時間と手間が掛からない。これがメリットである。
ガンマを最新のリッタースポーツ、メガスポーツと比較する検索ワードを見掛けるが、パワー勝負、直線オンリー勝負では、絶対に勝てない。次元が違いすぎる。
しかし、、、、、酷道エリア、ヘアピンの連続でガードレール無しのようなエリアなら、先ず負ける事はない。アクセルの開閉率が大きく、開閉加速度が大きなコースでは、未だ一線級だろう。開閉率が大きくても、開閉加速度が小さなコースなら、トルクバンドが広く、ギクシャク感の影響が少ないので、ミドル~ビッグツインが有利だろう。アクセルの全開時間が長く、開閉加速度が緩やかなコースでは、やはりパワー勝負で、最新のモデルが有利といえる。

何がどうか?っていうのは、全ては走るエリア次第。それが理解できないのは、やはり、子供の疑問だろうなぁ、、、、。

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