ミドルツイン
ミドルクラスのツインエンジン車、基本的に最も扱いやすい気がする。
2速迄ならレブリミット迄回しきる機会がある。3速全開は一般道では厳しいけど、2速、3速中心でパワーバンドを維持させながら峠を走る事が出来る。
更に、元々がハイチューンドでは無いのでトルクバンドが広く、4速以上のギアポジションで低回転域からでも十分以上の力が出せる。ギクシャクしない。熱量を抑えて快適に走行出来るのもメリット。夏場の渋滞で灼熱地獄に陥る事もないのだ。
馬力も十分で、一般道で走行する限り、パワー不足は全く感じない。
ミドルクラスでも600ccのマルチエンジン車では、楽しい回転域が狭いので、常に全開出来る状況でもなければ、実質的なトルクは不足気味。リッタークラスとなると、高速道路等でもなければ、パワーバンドに入れる機会は皆無に等しい。
アイドリング近辺でクラッチミート、それからアクセルオープンだけで力強く加速。そして、パワーバンド域では十分なパワー、そして常用速度域を2速、3速のパワーバンドで楽しめるのでレスポンスが良い、、、、こういうパワーレンジのクラスというと、ミドルクラスのツインエンジン車に限る。
勿論、暴力的なパワーは無いが、不満を覚えるようなアンダーパワーでもない。
一般道で回して遊べるというと、マルチエンジン車なら400ccクラス、2ストロークなら250ccクラス、ツインエンジン車なら650ccクラス、、、、そんな印象。それに加えて、定位回転域から必要十分なトルクをワイドに発生できるのは、マルチも2ストもNGであり、ミドルツインに限られる。
普通の道路、一般ライダーなら、ミドルツインでも限界はかなり高いのが現実。SV650等は、一般道限定なら、よりパワーの大きな新しいスポーツバイクにも遜色無い。
この手軽な高性能、結構貴重だ。軽量、スリム、十分なパワー、、、SVの次を考えるとすれば、やはりSVになるかもしれない。TRX、VTR1000Fも気にはなるけど、SVの方が冷静に考えると魅力的なんだよなぁ、、、、。
色んなツインに乗ってきたけど、400ccでもツインなら結構楽しいモデルが多かった。CB400D、XZ400D、GSX400E、GS400、GL400、GPZ400S辺りを乗り継いできたけど、車重が重たくても、案外不満は感じなかった。
それ以上のクラスとなると、パワーに不満を感じる事は、先ず無い。650ccクラスとなると十分過ぎるもの。逆にリッタークラスとなると発熱に参ることがある。
そういう意味で、650ccクラスのミドルツインは非常に狙い目だ。日本では不人気だけど結構楽しい。ツインでも並列よりもVツインの幅の狭さは特に魅力。何よりもバンク角の深さと低重心が両立しているのは安心感が高く秀逸。ミドルVツインというと、今や選択肢はSV系以外無いのが不思議なくらいだ。
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