クロモリフレームの造作
クロモリフレームなら同じ、、、という訳ではない。
クロモリフレームでも色々である。最近では、メガチューブと言われる大径フレームをTIG溶接で組んだモノもある。細身のホリゾンタルフレームでもラグ無しでTIG溶接組、フォーククラウンもユニクラウンタイプのモノも結構多い。
正直、そういう構造のフレームは、BMX、MTB、実用車というイメージである。
ならば、ラグなら何でもOKか?というとそうでもない。
ラグレスでもTIGの溶接ビードが残ったモノでなく、昔ながらのロー付けで肉盛部をスムージングしたような手間が掛かった、東叡のラグレスとか、昔のシルクならカッコイイので、ラグレス=NGという訳ではないが、、、
クロモリフレームではエンドの形状も結構重要。個人的には、差し込みタイプのエンドはキライ。パイプ端に切り込みを入れてエンドを差し込んで、パイプ端に蓋をして、、、、という割り入れタイプのエンドの方が好きだ。大きな理由は、見た目の問題。当たり面メッキだけなら、差し込みエンドでもOKだけど、剣先メッキ仕様にすると、差し込みエンドの野暮ったさは我慢ならない。
パイプラグも、何でも良いという訳ではない。ヘッドラグ、フォーククラウン、ハンガーラグでは、殆ど好みの問題かもしれないが、シートラグは結構拘る。好みなのは、シートステーがしっかり、シートパイプで結合しているタイプが好み。巻きステー、集合ステーに拘わらず、シートパイプ部での結合が大事。どうも許せないのは、シートラグで、シートピン下で結ばれているギザタイプは、真横から見た時の後三角の離れ感が好きになれない。前三角の頂点、後三角の頂点が並んだ形が好み。理想は、巻きステーだ。
そういう訳で、クロモリフレームなら、なんでもOKという訳ではない。基本は、薄肉のラグ組み、ホリゾンタルならではの前後三角が整列した感じに拘り、エンドも差し込みエンド以外の切り込み式のラグが理想。そういうフレームは、最近はビルダーメイドでしか入手出来ない。BSのクロモリは、ハイドロフォーミングタイプ、POSのクロモリはシートラグと差し込みエンドが嗜好から外れる。
エンド、ラグっていうのは、ビルダーの拘りが垣間見られる部分。ビルダーのオリジナルエンドなんて要素がとても重要。東叡車では、東叡エンドが標準だけど、そういうのが好きだ。
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