ミドルツインは軽い?
自身の最新?の愛車は初期型SV650Sだ。SV650というと、初期のモデルはカウル無しが165kg、SV650Sが169kgという軽量が特徴。この重量は乾燥重量であり、近年では乾燥重量164(ABS:166)kgのMT-07が登場する迄、最軽量のモデル。
MT-07では装備重量が15kg増しの179(ABS:182)kgだが、未発表の旧SVの装備重量は、燃料タンク17L、オイル3L、その他クーラント等を加えると、恐らく23~24kg増し程度だろうから、185~190kg程度だろう。
因みに、現行のSV650Sは、旧SVの+3kgで172kg(ネイキッドは168kg)だ。SVの装備重量は194kgとなり、一見、装備重量180kgのMT-07より随分と重いようだけど、MT-07は燃料タンクが13L、オイル容量3Lで、これだけで16kg、バッテリーやクーラントを追加したら、恐らく20kg程度は装備重量で加算される筈だけど、そうなっていない所を見ると、この辺の計算は鵜呑みには出来ない。もしかしたら、燃料の満タン加算は行われていないかもしれない。この辺りの計算方式の違いを考慮して、等容量の燃料加算させる、実質的な車両重量はSVもMTも同じようなモノだろう。
それ以外のミドルツインの重量は?と見渡すと、ER-6あたりで200kgチョイだ。
装備重量で200kg級のモデルでは乾燥重量で180kg前後というところだろう。それを考えると、初期型SV、MT-07というのは10kg近く軽い訳だ。MT-07の軽さは魅力的だが、所謂ストリートファイター系というか、アップライトなポジションで、ハイ&ショートなジムカーナ仕様的なモデル。SVはスポーツバイクの王道、セパハンバックステップの低重心系のワインディングマシン。趣向が異なる。これがTRX的に登場していたら結構迷ったかも知れない。
ツインで160kg台というと、昔の400ccツインよりも軽量だ。HAWK系で170kg前後、GSX400Eも170kg台、GS400E、XS400セカでも同様だ。
因みに、ツインで150kg台というと、250ccクラスの初期のモデル、Z250FT、GSX250Eが150kg台後半である。
現実に、10kgの重量が乗って違いとして実感出来るか?というと微妙だけど、軽いに越した事はないのも事実。
現代のミドルクラス以上の単車で最低限、不満を持たない装備を与えて軽く作れる重要は?というと、特殊な素材を大量に使わない限り160kgというのが一つの限界だろう。これより軽くできるのは、軽量な2サイクル車くらいのもの。400ccクラスではZX-4や、初期型GSX-R400が特異な程の軽さを誇ったけど、400cc以上では160kg台が一つ限界となっているようだ。
まぁ、アルミタンク、マグホイール、カーボン外装を施せば、恐らく10kg程度のウエイトダウンは測れそう。そこまでの装備を纏うクラスというのは、レーサーベースとして存在するであろう、昔の250ccレプリカ、TT-F1~SBのホモロゲモデル、今ならSBK参戦車両のベースモデルであるリッタークラスのSS系だろう。最近なら2015年モデルのYZF-R1Mなんかは、相当に拘った構成。
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