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2015年5月 7日 (木)

『大雪君』がお奨め

換気口ベントキャップ(ガラリ)の事。普通のベントキャップとは違う構造だ。

通常、換気口のベントキャップは、換気パイプの内側に差し込んで固定するタイプ、内挿式が多い。
内挿式は、パイプ内側にベントキャップを差し込むけど、ベントキャップの差し込み側の外側にはパイプに固定するためのテンションスプリングが三箇所に付いている。これがパイプ内側に押さえつけられて固定する構造だ。テンションスプリングは、内挿管部をプレス成形で打ち抜いて形作られており、その部分は管の内外が貫通された構造である。

内挿式ベントキャップの施工は、配管パイプに差し込むのだけど、差し込む際に、ベントキャップの裏側の差し込み管の立ち上がり部にコーキング材を十分に充填した状態でパイプに差し込む。すると、配管パイプの内側と、ベントキャップ差し込み管の外側の間にはコーキング材が充填される構造だが、ベントキャップ差し込み管の固定スプリング位置の管の貫通部には隙間が残るのである。

すると、換気口のダクトが目詰まりを起こすと、蒸気が隙間を通じて排気管外に漏洩し、蒸気が住宅内に漏れる場合がある。漏れる箇所としては、排気管の内側とベントキャップ差し込み管の外側の隙間からの漏洩だ。浴室換気能力の低下が目印。最初は浴室天井のカビの発生、その後、浴室の天井裏とかの可能性が高い。排気管工事がキッチリと為されてなければ、漏洩蒸気は、サイディングパネルの裏側に回り込むことも大いに有り得る話だ。天井裏やサイディングパネルの裏側だと、住宅を腐らせる可能性を大きく高める。

そんな状況を改善してくれるのが外挿式ベントキャップ『大雪君』だ。これは、排気パイプの外側にベントキャップを嵌め込む構造である。排気パイプは住宅の外壁から数センチ飛び出して設置するので、仮に嵌め込み部からの蒸気漏洩が合っても外壁外側での漏洩となるので住宅内に湿気を呼び込むリスクは非常に小さいのがメリットだ。

住宅を長持ちさせるには、湿気の遮断。特に、浴室周りは重要である。換気口には外挿式がお奨めである。内挿式を外挿式に変換するアダプターも存在するが、接合部が増えるので、それなら内挿式のままの方が良いかも知れない。

なお、2003年以前の住宅の多くは、局所換気で内挿式ベントキャップである。そんな家では、ベントキャップの状況の確認と、漏洩蒸気の屋内侵入を確実に防ぐような工夫が大事。

『大雪君』を含め、ベントキャップ自体は板金材のスポット溶接組み立て構造である。材料は金属であり、蒸気が当たると確実に結露する。その結露水が住宅外壁に伝わるのは構造上不可避である。それを防ぐには、ベントキャップの組み立て部におけるシーリングで、隙間への蒸気侵入を防ぐ対処が必要。ベントキャップの隙間部をコーキング材で充填し、排気蒸気全てがダクトのみから排出される構造を確実にさせる必要がある。そして、ダクトフィンがしっかり屋外に蒸気を排出させる角度を持ち、住宅側には水切りがあるタイプを選ぶ事が大事である。設置後に、ベントキャップ内部、換気パイプとの差し込み部にコーキング等が行えるようなダクト構造のものを選ぶ事も重要だ。

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