クロモリフレームなら頑丈?
という訳ではない。
クロモリフレームで頑丈に作る事は可能だけど、クロモリフレームなら頑丈とは限らない。石渡の017より薄いパイプ、ウンノD2、或いは、タンゲのプレステージなんて極薄のフレームは軽さを目指して作っているので、結構、ヤバイ。
パイプ自体、薄い箇所に打撃を受けると簡単に凹んだりする。焼き入れされているプレステージなんかは、クロモリにしては異様に早くヘタリがやってくると言われている。過酷な用途では3ヶ月でクラック、数レースで強度を失うとか、通常使用で10,000kmで顕著な劣化を感じるとも言われており、クロモリで一線級を目指すための選択で、自分の用途を冷静に見てから選ぶのが大事なのだ。軽量高剛性を目指すなら、カーボンフレームの方が遙かに耐久性が高いのである。
まぁ、乗り方次第だけど、このクラスのフレーム、石渡(カイセイ)の017、タンゲプレステージっていうのは、クロモリでも軽量ロード向けのクロモリであり、扱いには慎重さが要求される。膝当てで凹むなんて一部では言われていた。
極薄故に、ロー付け、溶接等での仕上がりにバラツキが少なくなく、競技用に製作する場合、満足を得るモノが必ずしも100%製作できるとは限らないとも言われていた。それ程にシビアなのが、極薄クロモリフレームなのである。
パイプ肉厚が薄い分、カーボンフレーム、アルミフレームよりは扱いにデリケートさが要求されるので注意が必要。間違っても、輪行袋に入れて過酷な運搬は行わない方が吉。
クロモリでそこそこの頑丈さ、長く乗っても顕著なヘタリがやって来ないとなると、タンゲのNo.1とか、カイセイ022辺りが適切だったりする。まぁ、この辺の理解は、スペック至上だと判らないかも知れないが、仮にもクロモリフレームでオーダーしていくなら、パイプ選定にも十分な配慮が必要だ。
そういう意味で、有る程度の扱いにも丈夫という事を目指すので在れば、、、、そう、チタンフレームなんかがお奨めかも知れない。パイプ肉厚自体がクロモリ等に較べると比較にならない程厚いので、打撃で簡単に凹むなんて事もない。クロモリ素材で軽量フレームっていうのは、扱いにも注意が必要だ。
因みに、我が家の安物軽量クロモリであるタキザワのHARP CM-1000のフレームもトップチューブにエクボ凹みがある。これ、チョット車体が傾いて柱の角に当たっただけで発生した凹み。軽量クロモリは扱いに相当な慎重さが要求されるのである。
クロモリなら一生モノ、、、、そういう表現を聞く事も少なくないけど、そういう一生モノとして使えるクロモリというのは、過度な軽さを求めたモノを除くって事なのである。過度な軽さを求めず、過激な薄さ、熱処理が施されたモノを除くってこと。それでいて、用途は、競技に非ず、、、、というモノに限定されるのである。
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