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2015年5月 8日 (金)

旧SV650S

SV650というと、SV400と同じデザインの旧型のキャブ車、SV1000系と共通外装のインジェクション車に分けられる。
スズキの横置きVツインモデルの歴史を見ると、TL1000S(R)→SV400/650(S)→SV650/1000(S)の順で登場していおり、SV400/650(S)のキャブ車はデザインを見る限り、SVというよりもTLに近い印象。
実際、テールレンズは共通部品だし、カウル、タンク、フレームの造作はTL1000Sに極めて近い。
名称的には、SVというよりもTLという名前の方がピッタリきそう。

この何とも言えない丸っこいデザインと、頑丈そうなフレーム、コンパクトなエンジン、、、なかなか秀逸なデザインである。車体自体も大きすぎないのが扱いやすくてグッドである。
かなりの旧車ではあるが、基本的には現代のモデルに対して見劣りする部分は無い。寧ろ、キャブ車の最終世代で、非常に信頼性の高い構成というのは、寧ろ利点として見える。
後期型のインジェクションモデルのSV650Sも悪くないけど、コの字断面のダイキャストフレーム、角張った大型なデザインよりも、アルミパイプトラスフレームの方が頑丈そうで好みだったりする。何よりも、電子デバイスが少ないのが有り難い。

この度、高回転の不調を修正したけど、それに応じて各部のパーツを結果的に新調し、結構なメンテナンスを施した事になる。今、これに乗ると、あらためて乗りやすさと速さに感動である。

最近では、ミドルツインは豊富に選べ、ER-6、MT-07、NC750S辺りが思い付くが、全てパラツイン。その辺りと比較してもVツインというのが明確な個性となっており、パラツインとはキャラクターの違いが際だっており個性的である。SVに走り味が最も近いのはMT-07かもしれないが、低い姿勢で峠を走るという状況を想定すると、最新のミドルツインのアップライトなモデルとは一線を画すのは間違いない。横置きVツインならでは幅の狭さを活かしている点も個性的である。
恐らく、トルク感とか加速力といったファクターでは各車とも差異は殆ど無いだろうけど、それを目一杯スポーツライディングに振り分けたSVというのは貴重な存在に見える。

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