マツダはトヨタとの提携よりも、
トヨタのFCEVの技術、マツダのスカイアクティブG、Dの技術の相互提供がメインの技術提携。
どっちが得か?というと、エンジン技術を得る事が出来るトヨタが断然お得なイメージだ。
トヨタの新世代のガソリンエンジン、構成は基本は先代デミオのスカイアクティブGのリバースエンジニア的な構成。原理が判れば、利用可能であり、その原理は既に一般化して、どのメーカーも取り入れているのが現状だろう。
スカイアクティブDの原理を利用したエンジンが他から登場していないところを見ると、乗り越えるべきハードルが高いのかもしれない。その上で、HCCI原理を取り入れていると噂されるスカイアクティブG2は、やはり登場したとしても他のメーカーが直ぐにトレース出来る可能性が低いかもしれない。
その辺りを追い掛けて登場させるよりも、提携によって即座に利用出来る方が価値が高いと踏んだような、そんな計算がトヨタに働いたように思う。
スカイアクティブG風のエンジンを登場させたり、マツダのメキシコ工場でデミオ姉妹車の生産委託したりする現状を見ると、トヨタにとってマツダは利用価値があり、技術レベルに対しても一定の評価をして取り込みたいと思わせる何かがあるのかもしれない。
マツダのFCEVには関心は無いが、トヨタのプロボックスにマツダのスカイアクティブDが搭載されるなら、相当に魅力的。
マツダ的には、FCEVの技術を得る必要があるか?というと、個人的には、昨年末に公開されたデミオのREレンジエクステンダーEVの方が魅力を感じる。REレンジエクステンダーユニット自体の扁平形状を活かしたコンポーネントとして、言ってみればPHEVを簡単に作れるユニットを他メーカーに展開する方が楽しそう。このユニット自体は、恐らくガソリン駆動のみならず、ハイドロジェンREの如く、水素駆動も可能だろう。
水素で発電してモーターで走るとなると、FCEVとは違うが、入力と出力は同じであり、そっちの方が埋没しない気もする。何と言っても、ハイドロジェンREであれば、水素とガソリンの切換運用が出来る訳で、水素ステーションの普及度合に依存しない普及が可能な訳である。
HCCI理論による新型スカイアクティブG2が虎の子なら、バイフューエルのハイドロジェンREによるレンジエクステンダーEVを次世代の核として位置付けるべきではないだろうか?
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