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2015年5月 8日 (金)

ロングストロークパラツイン(NC750)とショートストロークVツイン

ホンダのミドルツイン。ヤマハのMT系のモデルに比較すると随分と大人しい。
ヤマハのMT-07も、NC700/750も、270°位相クランクを採用した並列ツイン。270°クランクというと、ヤマハのTRX850迄遡るが、爆発間隔をVツインと等しくする事で鼓動感を演出するための構造。

このNC700/750は、クランクのストロークは同じ80mm、シリンダーのボアはNC700が73mm、NC750が77mmというもの。今時珍しいロングストロークエンジンである。因みに、MT-07は、ボア×ストロークが80.0×68.6mmであり、NC系に較べるとかなりショートストロークエンジンである。

このNC系とMT-07は、最近の売れ筋で見掛ける事が多い。実際、興味があってNC750Sには乗ってみたが、結構乗りやすい。しかし、ロングストロークエンジンながらトルクが特別太いという印象は無いのが不思議な感覚である。
そう言えば、以前W650、W800といったロングストロークツインに乗ったけど、これもアクセルを開けた時の弾ける感は非常に少なくマイルドな印象で、トルクが太い感じは受けなかった。
NCの特徴は、車体自体、軽い訳ではないが、シリンダーがカブの前傾エンジンの如く倒れており重心位置が如何にも低そう。それ故に、重量の割りに低重心で扱いやすい印象である。
しかし、やはり並列エンジンなのだろう。足下のコンパクト感はV型エンジン車には及ばない。

自身が所有するVツインは二車ともに、かなりのショートストロークエンジンであり、ボアストローク比は0.76程度である。しかし、鼓動感というかトルクの立ち上がりの強さは、個人的な感想だけど、自身の愛車の方が上回っているような、、、、そんな気がする。

色んなツインエンジン車に乗ってみたけど、どうもVツインエンジンの方が、パラツインよりもアクセルを開けた時のツキというか、レスポンスというか、反応は勝っているような気がする。ボアストローク比で超ショートストロークであったとしてもVツインの方が弾ける感が強い。アクセルを開けた瞬間のパンチ力に関しては、ストロークよりもボアサイズの方が影響が大きいのかもしれない。この最初のパンチ力というのはトルクとは違うモノである。ハイコンプ&ビッグボアというのが要件だろう。そのパンチ力を駆動力で感じられるかどうか?という点で、Vツインとパラツインの違いが出ているのかもしれない。Vツインのクランクはシングルエンジン並だけど、パラツインは、その二倍。この違いは小さくなさそう。

色んなエンジンに乗って思った事。4サイクルでの好みは?というと、どうやらビッグボア、ショートストロークのVツインエンジン、、、、パラツインでも違うし、ロングストロークのツインも眠たくなるような印象。上手い人なら、爆発間隔でトラクション云々もあるのだろうけど、その辺の街乗りでは、トラクション云々を実感として感じる事は殆ど無い。

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