70PSのRC213V-S
国内向けRC213V-S、2190万円で出力は70PSだそうだ。
これ、逆に怖い。レーシングスペック故に、公道対応を敢えて拒否した結果だろう。そのためにレブリミットを6000rpmに抑えた結果ということ。仕向地向けに激しくスペックが違うのは、仕向地毎の公道走行要件に単純に併せたために、数値が決まってしまったようなモノ。
公道対応で、音を静かにして、、、、出力を相応に求めると、逆にクローズドコース専用とした時に本来の力を取り戻すのが大変になると言う事の裏返しなんだろう。
逆に、公道走行要件のタガを外せば、いとも簡単に215PS以上が取り出せるということ。考えてみれば、凄まじい話だ。
似たような例が、ドゥカティのデスモセデッチRR(D16RR)がある。本国向けこそ197PSという表記だけど、日本国内向けは驚愕の61PSである。これも、大胆にレブリミットを掛けているからだろう。
本物のレーサーのまま、最小限の変更で規制に適合させるには、単純にエンジンを回させなければOKということなんだろう。マフラーとECUの変更のみで回転数が上げられる。そして、その分、本領が出てくるということ。凄い話。
パワーこそ命、、、それで作ると、少しでも静かに、、、って配慮は無いのだろう。となると、あるレベル以上は動かせない、、、、仕方ないという考え方だろう。この潔さ、逆に強烈さを想像させる。
もしかしたら、、、スポーツキットというのは、余りにも単純なリミッター解除だけだったりして、、、、、。
恐らく、車検の時は、ノーマルに戻してね!的な仕様なのかもしれない。
それでもスペックに拘る人からすれば物足りないのだろうなぁ、、、、しかし、70PSっていうと、1980年頃のナナハンである。当時を振り返れば、少なくとも峠では十分以上の出力である。200PSの普通のSSだったとしても、乗り手によっては70PSでも圧倒的に速い姿が脳裏に浮かぶ。
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