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2015年6月30日 (火)

遺伝性の癌

癌と診断されるのは、一年で98万人、この内、遺伝性の人は5%程度、つまり5万人弱だという。
遺伝性の癌というと、遺伝性乳ガン、卵巣癌症候群、大腸癌(家族性大腸腺腫症、リンチ症候群)等がある。

この遺伝性というのは、癌抑制遺伝子の変異が原因であり、これが判ったのが20~30年前。この癌抑制遺伝子の変異+環境要因によって癌になるそうだ。

勿論、この遺伝子で100%癌が発生する訳でなく、乳ガンで60~85%、大腸癌で100%が発症するという。
両親の何れかが癌遺伝子を持っていても、子供に引き継がれる可能性は50%となる。

遺伝性大腸癌は、20~50代で発症する。ほぼ100%の大腸癌を発症する。特徴としては、100個以上のポリープができる。場所的には胃、十二指腸にポリープが出来るそうだ。放置すると100%なんおで、予防的にはポリープを全て切除するのが大事だという。最悪の場合、大腸全摘となるので、予防としては、10代後半から内視鏡検査を継続的に行う必要がある。

リンチ症候群だが、50歳未満で発症。同時期、異なる時期に二個以上の癌を発症。他の臓器に発症する事がある。子宮、卵巣、胃、腎盂、尿管、小腸、脳、膵臓等だ。特徴的には一般大腸癌との区別が付きづらい事。治療は、手術、抗ガン剤治療、家族がリンチ症候群と判れば、予防としては20~30代で定期的に精密検査する事が望ましいそうだ。

遺伝性の注意だが、家系内で、若年で癌になった人が居る。何回も癌になった人がいる。同じ癌になった人が居る。そんな状況を注意すべきとのこと。遺伝カウンセリング外来、家族性腫瘍外来を経て遺伝子検査を行えば確定できるとのこと。

情報は、日本HBOCコンソーシアムのHPを参照すれば良いとの事だ。

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